昨日は、宮本笑里さんのヴァイオリンリサイタルを聴いてきました。

と言っても、知り合いが行けなくなって頂いたチケットでして、すいません、宮本笑里さんを存じませんでした・・。CMにもバンバン出てる方と後で知るのですが・・。

 リサイタルが開かれたのは、福山市沼隈サンパルホールというところで、この沼隈というところ、ぶっちゃけ田舎です! この日も、会場に行く前、その辺に行くならということで、その近所の「道の駅」に立ち寄って、目ざとく赤貝をみつけ、その日の夜は手巻き寿司になっていくわけですが、つまり、それくらい「いい意味」の田舎なのです。

 そんな中、3000円もするコンサートということで、すげえ沼隈で3000円とかすげえとか思っていたら、しかも500席ほぼ満席! 都会から見れば小さいかもしれませんが。

 でもって、「長くてすいません」と恐縮しながら、最後にはフランクのヴァイオリン・ソナタ。ガチです。ガチ演奏です。

 多分生で聴いたのは初めてで、その中でも第2楽章、第3楽章はめちゃくちゃ感動しました。こんなすごい曲だったんですね。今自分のライブラリ検索してみましたけど、やはり持ってませんでした。

 しかもこのあたりの演奏はすごい観客と一体感があって、なんでそう思ったのかと聞かれても答えようがないのですが、咳が少なかったとかそういう客観的なこともあるんですけど、これだけ観客全員が息を飲みながら聴いてたって経験は自分はほとんどなくて、これだけ人気のある人で、これだけ弾けてだと、東京だったら、もっとはるかに多いホールが埋まって、その規模で会場丸ごと一体というのは、自分は経験できてないです。もちろんそういうこともあるとは聞いていますが。

 そんなわけで、偶然行くことになったコンサートで、そんな人生初体験をさせていただいて、しかもそれが田舎だったのです。

 やっぱり田舎でいいじゃん。

 自分が今聴きたいものを聴くような規模はないですけど、田舎だからといって素晴らしいクラシックコンサートがないわけではない!、どころかむしろより素晴らしいコンサートがある!ということが、ガチで証明されたのです。

 素晴らしい体験でした。

 ちなみにホールも良かったです。後ろから3列目くらいとめちゃ後ろだったんですが、なんの問題もないというか、むしろここがベストじゃないかと勘違いするくらいでした。箱物行政はいつも批判の対象ですが、素晴らしいホールありがとうございます。

 課題としては、こういった機会を逃さないような情報収集能力です。今回は偶然チケット頂きましたけど、事前には全然知りませんでした。きっと、福山には私が気付いてないこういうコンテンツがもっともっとたくさんあるということです。めざとく見つけていかなければ。
 

《ワンポイントミライ》(

ミライ: 最後の課題。地方の課題でもありますよね。

フツクロウ: ホホウ?

ミライ: つまり、地域のそれが必要な人に情報があまねく届くなら、今よりずっと人が集まるということじゃないですか。

フツクロウ: ホウホウ。