こんな記事が目にとまりました。
逆転の目標設定術|他人に目標を立ててもらうと驚きの結果になった
「他人に目標を立ててもらう」ことを「逆転」の目標設定術と呼んでいます。確かに普段とは違う視点で面白いです。気になる方はぜひ読んでみては。
一方でこの他人に目標を立てられるというのは、仕事の上では普通に行われていることです。仕事を与えられるとは、つまり目標を設定されているようなものです。
なんだよ、そんなのつまんないと思うかもしれませんが、これがすぐれたリーダーだと違ってきます。
昔アメリカに住んでいたので、アメフトに例えるのが好きなのですが、優秀なリーダーは、天才クォーターバックに似ています。
天才クォーターバックはとんでもないロングパスを投げます。「はあ? 取れるわけないやろ??」みたいなとてつもないパスです。でもチーム一丸となって、敵を抑えつつ、もちろんクォーターバックも含め、がむしゃらにパスに向かって走り続けると、指先でかろうじて取れるようなパスなのです。
優秀なリーダーはこれができます。「よーし、ボール投げるよ取ってね、え〜い」と。
チームは「はあ????」と最初は慌てふためきますが、チームで一丸となってがむしゃらに追いかけると、不思議と達成できてしまいます。
優秀なリーダーは目標設定の天才なのです。しかも、その背景には、チームのそしてチームメンバー一人一人の能力をよく知っていることもあります。いえ「隠れた能力」を知っていると言ってもいいでしょう。もし、今のメンバーの分かっている能力で目標設定するなら、誰も「取れるわけないやろ」とは思いません。
優秀なリーダーは、このメンバーなら、このくらいの力は発揮してこれくらいならとれるやろと見込んで目標設定します。
そんな風に目標設定されたプロジェクトで働くことは、とてつもない快感を生みます。だって、自分にはとても無理と思っているような目標を達成してしまうのですから。その過程で自分自身もこんなに結果を生み出せるのかと自分の成長に驚くことでしょう。
ギリギリの目標設定の仕方にはいろいろあります。期間にしても今日の目標を設定することもあれば、10年後の目標を設定することもあります。しかも多くの場合、その組み合わせが使われていることでしょう。
この体験は、よくスポーツの世界で表現されています。コーチが選手の能力を見出して、高い目標に導いていくってやつです。よくあるでしょ? 優れたリーダーのプロジェクトに参加するとそれを体験することができるのです。
そんなチャンスが巡ってきたら、決して逃さず取れそうもないボールに向かって突っ走ってみてください!
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: これは逆にリーダー術としては、メンバーの隠れた能力を見抜いてギリギリの目標設定をしようということなんでしょうか。
フツクロウ: ホッホ。リーダー側から見ると、またちょっと違った景色かもしれんの。
ミライ: えー、違うんですか?