大学の終わりの始まりでしょうか。
初任給「学歴別」廃止 技能など考慮 ラックが導入 - ITmedia ビジネスオンライン
一言で言えば、大学出てなくても能力によった大卒初任給が得られるというもの。
これ、記事になるくらいですからまだ珍しいことだと思うのですが、この動きが広がると、社会にかなりのインパクトが出ます。
ずばり大学は金がかかります。奨学金という名の大学ローンで大学を出たところで、「元が取れる」かわからない時代です。つまり大学を出ていることで、他の人よりどんどん給料が上がるなら「元が取れ」ますが、そうでないなら大学に行ったことが「損」になります。その「損」は笑って済まされるものではなく、そのローンを返す余裕がないほど深刻な場合もあります。借金で首が回らない状態です。せっかく大学まで出たのに……。
ですから、大学に行かなくても、大学初任給が得られる!という企業が増えれば、大学に行かなくてもいいんじゃね?という人が増えることでしょう。特に借金してまで行く人は激減する可能性もあります。
そうなってくると、すべての大学が今のまま存続することは難しくなっていくことでしょう。とりあえず、有名私立以外の私立からでしょうか。
政治的には奨学金の拡充などの対策を打っているようですが、先の記事の意味するところは、大学出てる人材はいくらでもいるけど、他の人材も欲しいというシグナルです。
若い人がこのシグナルにどう反応していくか。もしも大学意味なしと思えば、いくら奨学金があっても行かなくなるでしょう。
目が離せない展開になってきました。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: そもそも大学は研究機関ですしねぇ・・・。
フツクロウ: ホレが問題じゃのお。企業で使える人材の育成機関が本来の使命ではないからのう。