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流行ったのは少し前ですが、経産省の「立ちすくむ国家」レポート。
ミラフツでも取り上げました。
「立ちすくむ国家」レポートが日本を動かした
なんでもダウンロードが120万を超えたそうです。
経産省若手の「本音」ペーパー、120万ダウンロード超え 出版予定も (1/4) - ITmedia NEWS
このレポートを読んだ時の感想は、わりとこの記事の感想に近かったです。
「時代遅れのエリートが作ったゴミ」発言者に訊く!若手経産官僚のペーパーに感じた違和感とは。
この記事はPV稼ぎのためか、とても口調がきついですので、その分はさっぴく必要はあります。
霞ヶ関の超エリートが必死に勉強した結果として、マクロ的な視点はしっかり網羅されていますが、まあでも地方のごく一般的な風景は見えてないよね、と感じてしまいます。
マクロ的な視点については、このレポートが突然発表したわけではなく、いろんな省庁の官僚たちがせっせと調査した成果ですから、この記事のインタビュアーみたいに普段から調査内容に触れてる人から見れば特に目新しいことはありません。
逆に、一般の人はふだんそんな調査見てませんから、このレポートの内容は新鮮だったのでしょう。
このレポートのあと、中の人のインタビューがとても印象的でした。
経産省ペーパー作成の若手官僚を直撃――なぜ彼らは結論部分を削除したのか|BUSINESS INSIDER
「いつものように、ネットに埋もれて読まれないんだろうなと思っていたのが、翌朝に見てバズっていたので驚きました」私もびっくりしましたから本人たちの驚きは想像に余ります。
その後に書いてありますが、
似たような資料はわんさかあります。その中でもいろんなことが基本から書かれていて、初めて見るにはとっかかりやすい資料だというのがバズった一因だと思いますが、なんでこれだけ爆発的にというのが正直なところです。霞が関ではパワーポイントを駆使し、あらゆる統計や情報を詰め込んだクオリティ高い資料が日々、量産される。その大半はインターネット上で公開されていても、ほとんど話題になることはない。
「正直、どうしてここまで話題になったんだろうと、逆に聞きたいくらいです」
この社会は、こんな資料を官僚が作って公開していることを知らない人がほとんどで、それがこの「わかりやすさの臨界点」を超えた資料ができたことで一気に広まったのではないでしょうか。
これをきっかけに官僚の作成する資料が多くの人に見られるようになれば、官僚と国民の交流がどんどん広がることでしょう。
それは素晴らしいことです。国家公務員は国民に奉仕することと彼らは頭では理解していますが、普段交流がなければ実践という意味で的外れになりかねません。実際普段は政府の指示に従って動いているわけで、その指示が間違っていることもあるかもしれません。
日本にとって画期的な事件だったと思います。第二第三のたくさんダウンロードされるレポートが出るの楽しみです!
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: どんっどん増えて欲しいですよね。こういうレポート。
フツクロウ: ホッホ。
ミライ: そしたら、今まさに政治で問題になっている隠蔽問題に立ち向かう官僚増えそうですよね!
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