九州豪雨、いまだ被害の全貌が把握できてないという、近年の災害でももっともひどい状況で、一刻も早い救助活動が願われます。
そんな中、写真に撮れなかったのですが、夜のニュースで、自衛隊の仮設入浴施設が紹介されていました。女湯で「博多美人湯」というのれんがかかっていました。
心憎いですね。単に体が洗えて温ったまればいいというのでなく、心まで温めようと。今は大変ですが、将来は自慢できますよね。「『博多美人湯』に入ったからもっと美人になっちゃった」って。
噂に聞くカレーも美味しいそうですよね。食べることになるような災害にはあいたくないけど、ちょっと憧れてしまいます。
人の命が奪われてしまうような大災害では、いつも自衛隊が警察や消防たちと共に全力で救援活動をしています。
そんな自衛隊がなぜか相変わらず合憲か違憲などと政治の場で議論されているわけですが、この災害救助のいったいどこが違憲でしょう? そんなわけがありません。こんな時に全力で活動してもらわないといけないのに、なんで「自衛隊は違憲?」なんてありえないわだかまりを私たち国民が持たないといけないのでしょう。
憲法なんて変える必要なくて、発想を変えてさっさと自衛隊法を変えて欲しいです。
たとえばこの第三条。
(自衛隊の任務)第三条 自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。2 自衛隊は、前項に規定するもののほか、同項の主たる任務の遂行に支障を生じない限度において、かつ、武力による威嚇又は武力の行使に当たらない範囲において、次に掲げる活動であつて、別に法律で定めるところにより自衛隊が実施することとされるものを行うことを任務とする。一 我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に対応して行う我が国の平和及び安全の確保に資する活動二 国際連合を中心とした国際平和のための取組への寄与その他の国際協力の推進を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の維持に資する活動3 (略)
明らかに軍隊の「自衛」版なわけですが、「国の安全を保つ」とか「公共の秩序の維持」のためには、もちろん自然災害も相手にしないといけません。
ですから、そのことをきちんと書いちゃってくれればいいのにと思います。そうすれば自衛隊自体は合憲です。私たちが知っている日々の奮闘は、違憲なわけがありません。
とにかくそこできないのでしょうか。
もちろんその任務の中に、他国からの侵略に対する自衛もあり、その部分は違憲・合憲を慎重に議論しなくてはいけないし、場合によっては憲法そのものを変えないといけないかもしれません。
しかし、そもそもこの瞬間の自衛隊の活動ももっと法律の中で謳って欲しいです。今のたてつけは、自衛隊は他国の侵略にそなえた自衛団だけど、片手間に災害救助をするよって感じに見えてしまいます。いやいや、もっと広い視野で、国土と国民を守ることを任務にしてください。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: っていうか、私が政治家で自衛隊を合憲にしたかったら、まさにこういう理屈でやろうとすると思うんですけど。悪い言い方すれば、こういう理屈で合憲にしておいて、なんだか合憲か違憲かグレーなとこをどんどん大きくしちゃえみたいなやり方だってできますよね。
フツクロウ: ホッホ。まさにそういう理由で、そういう理屈は反対が出るじゃろうの。