瞑想より簡単なプチ瞑想を手に入れる(その2)〜アートを見よう〜  の続きです。

 景色を見たりアートを見たりすることで手に入れられるプチ瞑想。

 要は、「考えるな、感じろ」なのですが、プチ瞑想が美を感じる能力だけではありません。

 「感じる」つまり、「言葉を使わずに考える力」は、これからの時代を生きるのに重要な力です。

 例えばなにか新規性の高いプロジェクトを計画しているとします。新規性が高く、今までのプロジェクトで培われてきたノウハウで計画を精査しても成功するかどうかよくわかりません。変化の激しい現在、こういうことが日常でしょう。いくら理詰めではつまり言葉では詰めきれないのです。

 日本の企業はリスクを取らないと言われがちですが、それはまさに、理詰めでリスクをカバーしきれないからです。理屈で順番に各要素を考えると、「ここのリスク高いからやらないほうがいい」になってしまいます。

 ですから、全体を俯瞰する力が必要です。部分的にある程度リスクがあるけど、全体で見るとそのリスクを抱えてでもやるだけの価値があると考えられるなら、決断して踏み込めます。その決断は言葉で考えてもできないのです。

 「言葉を使わずに考える力」は、この変化の激しい時代に必要な決断力に直結し、そしてそれはプチ瞑想で培われるのです。
 (つづく)
 

《ワンポイントミライ》(

ミライ: こういう話になると毎回やっぱり不思議になるのですが。

フツクロウ: ホウ?