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10代〜40代問わず、予測不能な未来に備える為に、一番大事で、いますぐできて、そしてたった一つのことは、
問題設定をする
ということです。
ふぁ?問題設定????
言葉ぼんやりし過ぎ、かもしれませんが、こういうことです。
今自分の中で解決したい問題が設定されているということです。とりあえずどんなに簡単な問題でも構いません。朝起きてから家を出るまでの時間をもっと短くしたいというものでもいいですし、自分の街で問題になっている埋め立て地問題を解決したいといった大きな問題でも構いません。
問題設定は、誰もがやっているわけではありません。学校に通っていたり、会社の業務や家事・育児をこなしていれば、この「問題設定」がなくても、毎日充分忙しいし、一見充実した日々を送ることができます。たとえば、高校で「高校野球全国大会に出場する」という目標があれば、死にものぐるいに頑張ることでしょう。もし、本当に出場することができれば、その人は、大きな目標に向かって突き進むものすごい能力を持っていることになります。
しかし「高校野球全国大会に出場する」という目標そのものには問題設定は含まれません。もしも、「自分は守備が弱い。もっと守備をうまくならねば」と考えれば、問題設定されていることになります。
学生なら、日々予習復習をきちんとこなしていても充実できますが、ただこなすだけでなく「次のテストで90点取るためにケアレスミスをなくさなければならない」と考えるのが問題設定。
家事育児は、まいにちこなすだけで激務ですが、「もっと家事上手に回すために赤ちゃんが10分でなく、20分いい子にしてくれる方法が欲しい」と考えれば問題設定されていることになります。
人間、目標がないと、不安だし、行動にも無駄が出ます。
ネットで他人の揚げ足とって正義をしている気になる人がいますが、当事者でなければ、十中八九それは当事者にとって的外れですし、本人にとっても何の足しにもなりません。目標があればそんな無駄なことに時間を割くことは避けられます。
目標があれば、それを解決しようと活動する過程で学びもあり、力もつきます。先日 yak shaving で人生の問題の80%が説明できる問題というエントリで、yak shaving (ヤクの毛を刈る)という面白い言葉を知りました。問題解決しようとすると芋づる式に様々なことをやることの例えです。ただ勉強するより雑多な学びが伴い、実践力もつくでしょう。
ときには、試験勉強しようとして、不必要な部屋の模様替えを始めてしまうように、余計なこともするかもしれません。yak shaving にはそういう意味もあるそうです。でも、それをちゃんと受け止めれば、じゃあそんな寄り道をしないようにするにはどうすればいいか、あるいは気分転換に積極的に活用するのか、自分のペースもつかめるでしょう。
しかし、現在、頼れる目標を持つことはとても難しい問題です。
たとえば弁護士になるという目標は誰もが持てる訳ではない、とても大きな目標ですが、昔と違って今から弁護士になっても仕事があるのかわからなくなってきています。つまり、ただ弁護士になるという目標だけではだめで、どう仕事を得ていくかなどの戦略やそれに合わせた目標も必要ということです。それは簡単な話ではないでしょう。
とても大きな弁護士という目標ですら、こんな頼りない状態です。社会が大きく変化していることで、私たちが典型的に設定していた目標は、割に合わなくなってきています。まじめに受験勉強し、まじめに大学の授業をこなしても、まともな就職ができるとは限らなくなってしまいました。
問題設定は一つである必要はありません。むしろ問題設定を始めたらいくつもできるのが普通です。家を出るまでの時間から埋め立て地問題まで大小様々な問題を抱えることになるでしょう。全部解けてしまうことはないし、一つ解けてもまた一つ増えるでしょうから、一度問題設定を始めたら、当分、あるいは一生、いつもなにか問題設定がされていることでしょう。大きな問題に取り組む為に、小分けされた小さな目標
物によってはすぐにどうこうできるわけではないかもしれないし、ライフワークのように長期にかかるものもあるでしょう。棚上げしたあと、結局そのままになってしまうのもあるでしょう。
一方、嬉しい結果が出るものもあるでしょう。
問題設定を始めて、それらの問題の解決を目標にすえ行動することで、日々が充実し、余りに無駄なあるいは有害な行動を抑制し、しかも問題解決能力を鍛えることができるのです。
すばらしきかな、問題解決人生!
では、問題を解決するにあたって一番大事な能力はなにか、後編ではそれから始めます。
・併せてどうぞ
【時代が【急募】仕掛け屋(その1)】 社会は問題解決のエキスパート「仕掛け屋」を求めています。
問題設定をする
ということです。
ふぁ?問題設定????
言葉ぼんやりし過ぎ、かもしれませんが、こういうことです。
今自分の中で解決したい問題が設定されているということです。とりあえずどんなに簡単な問題でも構いません。朝起きてから家を出るまでの時間をもっと短くしたいというものでもいいですし、自分の街で問題になっている埋め立て地問題を解決したいといった大きな問題でも構いません。
問題設定は、誰もがやっているわけではありません。学校に通っていたり、会社の業務や家事・育児をこなしていれば、この「問題設定」がなくても、毎日充分忙しいし、一見充実した日々を送ることができます。たとえば、高校で「高校野球全国大会に出場する」という目標があれば、死にものぐるいに頑張ることでしょう。もし、本当に出場することができれば、その人は、大きな目標に向かって突き進むものすごい能力を持っていることになります。
しかし「高校野球全国大会に出場する」という目標そのものには問題設定は含まれません。もしも、「自分は守備が弱い。もっと守備をうまくならねば」と考えれば、問題設定されていることになります。
学生なら、日々予習復習をきちんとこなしていても充実できますが、ただこなすだけでなく「次のテストで90点取るためにケアレスミスをなくさなければならない」と考えるのが問題設定。
家事育児は、まいにちこなすだけで激務ですが、「もっと家事上手に回すために赤ちゃんが10分でなく、20分いい子にしてくれる方法が欲しい」と考えれば問題設定されていることになります。
問題解決に向かって進む
そのように問題設定をしてすぐに現れる効能は、問題を設定することで問題解決に向かって進むという目標ができることです。人間、目標がないと、不安だし、行動にも無駄が出ます。
ネットで他人の揚げ足とって正義をしている気になる人がいますが、当事者でなければ、十中八九それは当事者にとって的外れですし、本人にとっても何の足しにもなりません。目標があればそんな無駄なことに時間を割くことは避けられます。
目標があれば、それを解決しようと活動する過程で学びもあり、力もつきます。先日 yak shaving で人生の問題の80%が説明できる問題というエントリで、yak shaving (ヤクの毛を刈る)という面白い言葉を知りました。問題解決しようとすると芋づる式に様々なことをやることの例えです。ただ勉強するより雑多な学びが伴い、実践力もつくでしょう。
ときには、試験勉強しようとして、不必要な部屋の模様替えを始めてしまうように、余計なこともするかもしれません。yak shaving にはそういう意味もあるそうです。でも、それをちゃんと受け止めれば、じゃあそんな寄り道をしないようにするにはどうすればいいか、あるいは気分転換に積極的に活用するのか、自分のペースもつかめるでしょう。
しかし、現在、頼れる目標を持つことはとても難しい問題です。
たとえば弁護士になるという目標は誰もが持てる訳ではない、とても大きな目標ですが、昔と違って今から弁護士になっても仕事があるのかわからなくなってきています。つまり、ただ弁護士になるという目標だけではだめで、どう仕事を得ていくかなどの戦略やそれに合わせた目標も必要ということです。それは簡単な話ではないでしょう。
とても大きな弁護士という目標ですら、こんな頼りない状態です。社会が大きく変化していることで、私たちが典型的に設定していた目標は、割に合わなくなってきています。まじめに受験勉強し、まじめに大学の授業をこなしても、まともな就職ができるとは限らなくなってしまいました。
問題解決人生
頼れる目標が外にないですから、自ら目標を作る、その典型的なやり方が、問題設定です。この街は公共交通機関がすたれ、移動に困っている人がいる、いわゆる交通弱者の問題がある、それをなんとかしたい、なにか自分にできることはあるのか、たとえばそう考え始めることです。問題設定は一つである必要はありません。むしろ問題設定を始めたらいくつもできるのが普通です。家を出るまでの時間から埋め立て地問題まで大小様々な問題を抱えることになるでしょう。全部解けてしまうことはないし、一つ解けてもまた一つ増えるでしょうから、一度問題設定を始めたら、当分、あるいは一生、いつもなにか問題設定がされていることでしょう。大きな問題に取り組む為に、小分けされた小さな目標
物によってはすぐにどうこうできるわけではないかもしれないし、ライフワークのように長期にかかるものもあるでしょう。棚上げしたあと、結局そのままになってしまうのもあるでしょう。
一方、嬉しい結果が出るものもあるでしょう。
問題設定を始めて、それらの問題の解決を目標にすえ行動することで、日々が充実し、余りに無駄なあるいは有害な行動を抑制し、しかも問題解決能力を鍛えることができるのです。
すばらしきかな、問題解決人生!
では、問題を解決するにあたって一番大事な能力はなにか、後編ではそれから始めます。
・併せてどうぞ
【時代が【急募】仕掛け屋(その1)】 社会は問題解決のエキスパート「仕掛け屋」を求めています。