大量の電力を消費するデータセンター(各種コンビュータの設置運営に特化した施設)では、消費電力を減らすために様々な取り組みが行われていますが、未利用資源を活用する例が増えています。

 消費電力を減らす取り組みとしては、たとえば富士通は、個々のコンピュータであるサーバとデータセンター全体を冷やす空調システムを連携させることで、サーバの中の冷却ファンを不要にし、省電力化を実現しています。

 このような取り組みの中、未利用資源を活用した省エネルギー化も行われています。

 アメリカグーグル社では、サーバを冷却するための水を水道水ではなく、下水処理場で処理された水を使ったデータセンターを構築しました。冷却に使う水は処理水をデータセンター側でさらにきれいにして使うそうで、下水処理の観点からも利点があります。また冷却に使われていた莫大な水道水がいらなくなり、節水にもなっているそうです。

 マイクロソフトでは、下水処理の時に発生するメタンガスを用いて発電し、サーバを駆動するデータセンターを建設中とのこと。糞尿を含む下水処理は1日24時間常に稼働しており、データセンターもまた止まることなく稼働し続けるため、両者の相性は良いそうです。全く外部電源を必要とせず運転が可能だそうで、世界初の二酸化炭素を全く出さないデータセンターになるかもしれないとのこと。これは、先日

 [S]*六*マイクロソフトが糞尿でデータセンターを動かすそうです。  

で詳しく取り上げました。

 自分たちが流した下水が日々見ているウェブサイトを提供しているサーバの燃料になったり、冷やしたりするようになるかもしれないなんて、循環型社会はなんだか不思議です。

 日本でも取り組みは広がっています。

 さくらインターネット社では、北海道の寒冷な気候を利用し効率よくサーバを冷却することで、