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到達度テストの先を妄想してみた
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到達度テストの先を妄想してみた

2013-10-23 00:00

     昨日、【馬】大学が「人間力入試」でとりたい人材とはと入試ネタをやったら、今日新たな燃料が投下されました。

     年中テストで大混乱!? 大学センター試験廃止へ…「達成度テスト」に異論噴出 - ZAKZAK
     「達成度テスト」は2種類設けられ、現行の大学入試センター試験を「達成度テスト・発展レベル」として衣替えするとともに、高校在学中の到達度テストを「達成度テスト・基礎レベル」として一体運用していく。
     うちは長男がまだ小3で、よく分からないので受け売りですが、小中の評価は到達度評価とか。たしかに頂く通知表は、自分のころとは随分見た目が違って、へ〜と思っていたのですが、見た目だけでなく、評価の仕方は自分の頃とは変わっているということでしょうか?

     で、ちょっと的外れかもしれないのですが、これらの評価は、「全員合格」あるいは「全員『優』」があり得る形なんだろうと理解しました。

     大学入試までそんなんじゃ差がつかなくて選抜できないじゃないかと思うかもしれませんが、それは私たちが望ましい教育としてぼんやりと思い描いているものではないかという気もします。

     そこで、私はありったけの妄想をしてみたら、なんとそういうのは一部実際に行われているというのです。その妄想とは……。

     学校でのいままでの算数のようなものであれば、全員が満点を取れるテストでも構いません。全員2けたの足し算ができるようになったね!という具合に。これからどんどん優秀な講義の動画ができていきますから、子供達は昔の私たちより効率よく、古典的な学習は達成することでしょう。

     そうするとできる子はそれだけでは退屈になってしまいます。で、じゃあ先に進ませるのかというと、やりたいのであれば公文なり家庭でやってもらって、そうではなく、その知識を使ってその世界を広げるのです。
     前回紹介したように、「オックスフォード白熱教室」の素数の話とか、興味さえあれば小3でも充分見れます。ぐいぐい引き込まれる講義で、全部理解できなくても、面白いのです。掛け算を始めた、割り算を始めたといった段階で、複雑な掛け算割り算はできなくても、掛け算割り算を使って広がる数学の世界を楽しむことはできるのです。

     そうやって、基本的な学力は全員の達成を目指しつつ、それぞれの子の興味に応じて先に進むのでなくて、横に広げます。そうすると、個人個人で「違う体験」をすることになります。

     そして、この個人で異なる体験は、みんなで共有します(全部は無理で一部。念のため)。例えば、今でも別れてクラブ活動みたいなのあると思うのですが、そこでの活動での体験をクラスで共有するようなイメージです。
     たとえば、将棋クラブに入っている子はクラスに数人かもしれませんが、じゃあ、「どうぶつしょうぎ(ずっと簡単な将棋)」で将棋クラブの子が一度に他のクラス全員と多面指しして将棋の楽しさを紹介します!みたいに。個人個人が得る体験を共有することで、一人では到底体験しきれない莫大な量の経験を間接的にでも得られます。

     「生き続けている」人間が経験を共有することで経験が倍増する話は、こちらでも考えました。

     [S]初音ミクもクマのぬいぐるみも生きている  

     その共有を通して、互いに互いを尊重できます。クラスで一番勉強できる子でも、クラス全員の体験を自身ですることはできません。誰かが介護施設でお手伝いしてきましたといった課外体験をしてきたら、その点ではその子の方が経験値は上回っています。
     
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