すこし前、大学入試を今のペーパーテスト重視から、なにやら「人間力」重視の入試を取り入れようという話がでて、盛り上がりました。
文科相 人間力判断する入試を - slashnews
大学入試の2次試験、人物評価重視に 面接や論文のほかボランティアなどの活動歴
政府の教育再生実行会議により、大学入試の2次試験の内容が大きく変わりそうだ。素案によれば、一次試験はペーパーテストを実施し習熟度をランク分けするが、2次試験では、面接などを通じて総合的に人物の潜在能力を評価するという。「人間力を判断」といった言葉が挑発的だったので、ネットで様々な批判も出ましたが、子供を持つ親としては実質的にどんな入試になるのか大変気になるところです。
でも、個々の技術的な問題はともかく、方向性は簡単です。ツイッターとか見てても「就活みたいになるのか」というのがありましたが、その通りで、要は大学は「4年後に就職できる人」を取りたいのです。
大学はかつては学問そして研究の場でしたが、大学が増え誰でも行けるようになるにつれ、当然、学問の道に残らず、就職する人が増えていきます。就職して仕事をするという視点から見ると、大学で行われている「学問」は必ずしも必要ではありません。
そんなことは私が学生の頃の20年前だってそうでした。体育会の主将経験者なんて、成績なんてまったく関係なく引く手あまた。それ以前もずっとそうだったのではないでしょうか。
それでも一応大学とは学問をするところであるという建前は守ってきた訳です。
しかし、就職難が定常化しまた少子化で、子供と親の目は極めてシビアです。大学に対して何を望むでしょうか。「高い学力がつくこと」な子もいるかもしれませんが、ぶっちゃけ「就職できる大学」に入りたいのではないでしょうか。