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総務省「地域の元気創造」支援が使えそう。ニコ動でおなじみ小林ふみあき議員主催の説明会レポ
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総務省「地域の元気創造」支援が使えそう。ニコ動でおなじみ小林ふみあき議員主催の説明会レポ

2014-04-28 23:45

     今日は総務省の「地域経済循環創造事業交付金」という支援事業の説明会に行ってきました。

     主催したのは、ニコ動でおなじみの自民党小林ふみあき議員。小林議員は、自民党のネットメディア局次長なので、ニコニコ動画の自民党チャンネルに頻繁に登場します。昨日までの超会議にも参加していたので、顔知ってるって人も多いのではないでしょうか。

     先日は、ニコニコ生放送に出たことがないというドワンゴ人事部長にニコニコ生放送でインタビューするという、立ち場逆転企画が斬新でした。

     株式会社ドワンゴ人事部長の野々垣尚志さんが「就職受験料」を語る  

     その小林議員は、広島県福山市が地元。その地元向けに総務省の担当である猿渡知之さんを招いて、この支援事業の説明会を開催したのです。

     さて、この「地域経済循環創造事業交付金」。漢字13文字では誰も発音できないので、「地域の元気創造プラン」という総称が付いています。そのプランの中には他の支援も入っているのですが、そんな細かいことはさておき、「地域の元気創造」支援金。なかなか使えそうです。

     このミラフツを読んでいる人なら、ミラフツが普段いかに国の支援金が使いにくくなっているか何度も記事にしているのを知っているかもしれませんが、それだけに、これはかなり良さげです。

     配布された資料は公開可とのことなのでスキャンしてアップしておきます。

     地域の元気創造プランの推進について

     地域経済循環創造事業交付金、主な例

     この支援は次のように行われます。

     ・地域密着の事業が対象です。地元の資源を使ったり、地元の雇用を生んだり。グローバル大企業の工場は規模がでかくても無人工場でほとんど雇用も生まないし、世界情勢が変わればすぐに撤退するかもしれない。そういうのでなくて、地元の未利用資源を活用するとか、地元に提供するサービスとか、小さくても地元に根付くのをたくさん支援したい! とのこと。

     ・そして、地元の金融機関から融資を得られることが条件。なかなかいいビジネスのネタなんだけど、銀行で全額融資するにはちょっとリスク高いけど、支援金が国から出るなら融資できる! そういう案件が採用されるとのこと。このとき、経営者が萎縮するような経営者保証などは取らないこと。

     ・支援するのは主に初期投資5000万円まで。人件費や仕入など運転資金は金融機関が手当てする。過去の例が載っていますが、銀行の融資額と国の支援額は1:1といった固定の比ありきではないようで、初期投資と運転資金という役割分担で行うようです。これって他に知らない柔軟な制度だなあと思いました。

     ・金融機関に相談する時には、この制度の担当者に相談してくださいとのこと。支店にいなくても本店にはいるはずなので、連絡を取ってもらうように。

     ・金融機関の融資が得られそうなら、市区町村から申請すること。担当者がいるはず。申請書は難しくない。金融機関や市区町村が手伝ってもくれるだろうし。また、要件を満たしていれば大抵通ります。金融機関が本気なら、私たちは支援します! 金融機関からの融資確約に集中してくださいとのこと。

     ・この支援の予算は総額45億円なのですが、質疑応答で、申請が遅れてその予算枠が埋まったら終わりなのかという質問がありました。そしたら、実は6月に成長戦略の策定があるがそれに組み込みたい、だからどんどんネタを出してほしい、いっぱい要望があると分かり成長戦略に間に合えば、2000億円だってつくかも!みたいな威勢がいいけど、質問には答えていないお答えでした(笑

     制度に関する概要は以上です。手元に正式な募集要項がないので、上記の記述に不正確な点があったらすいません(過去の募集要項はちらっとチェックしましたが変わることもありますし)。間違いがあれば随時変更しますが、募集要項のチェックや金融機関・自治体への相談は各自お願いします。

     この制度の良いところの一つは、国も「儲かる」ことを意識している点です。資料にも何回か説明してありますが、この制度で事業がきちんと立ち上がれば、法人税が入るようになるので、5〜7年もすれば、支援した費用は回収できるし、その先は儲かる。ビジネスが失敗すれば回収できないが、その間地元の資源が使われたり雇用が維持されれば、つまり、雇用対策などとして使われた税金と考えれば、充分効率的であることが、過去の試用実施の結果から分かっているとのこと。

     さらに、金融機関の融資があればという分かりやすい基準の上、初期投資というこれまた分かりやすい支援なので、後々国民が予算の使われ方を検証した時に問題になりにくい、誰が見てもどのように使われたか、どのような成果が出たかが分かりやすい仕組みになっています。

     そのような筋のいい支援だからでしょう、過去の例がいくつか紹介されましたが、なるほどとうならされるビジネスもあり、大変参考になりました。エゾジカを撃って殺すのでなく、生け捕りにして一時的に飼うことで、継続的に鹿肉を提供するという仕組みとかすばらしいと思いました。
     
     この支援策は上手く回れば、イノベーションを量産しそうです。帰って早速知りあいと応募しようと画策始めました。

     全国のビジネス考えているみなさんも、ぜひ検討してみてください!

     さて、この仕組み制度も良くできているのですが、その背景として、現状分析が素晴らしいと思いました。 
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