やな気持ちを連れてくるユガミンが寄り付かない10の思考法(その2)〜対ベッキー〜  の続きです。
 
 中学校保健体育副読本に出てくる8匹のユガミンは、大人の社会にも蔓延し、私たちの心にやな気持ちを連れ込み、時に心を病気にしてしまいます。そんなユガミンが寄り付かないよう、ユガミンが嫌う思考法を紹介しています。

 ユガミンたちが蔓延するもっとも大きな理由、それは、ユガミンが嫌う考え方は、簡単ではないからです。なぜ蔓延してしまうのか丁寧に見る必要があります。

 前回に引き続きユガミンが嫌う思考法、4)と5)です。

 4)なぜそう考えてるか理由を意識する
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パンカー: 小さな出来事をもとにして、すべての出来事が同じような結果になると一般化し過ぎるのが得意なユガミン

 「極度の一般化」をしているとパンカーに仲間にされてしまいます。一般化そのものはこの複雑な社会を捉えるために、多なかれ少なかれ誰にも必要なものです。

 しかし、世の中、ものごとをわかりやすくしようと、「極度の一般化」が溢れかえっています。最近だと、「マイルドヤンキー」という言葉が流行りました。地方に暮らす家族のペルソナとして提案されたもので、いままであまりクローズアップされていなかったため、都会の人を中心に驚きを持って受け入れられ、瞬く間に広がりました。都会の人々には、地方の人がどんな風に暮らしているかまったくイメージがない人もおり、「マイルドヤンキー」というペルソナはとても分かりやすいものだったのでしょう。

 でも、地方に暮らす者として、「マイルドヤンキー」の特徴として上げられる主な5つくらいの特徴を全て兼ね備えている人は、ほんのわずかです。将来は「マイルドヤンキー」だらけになるというような予想も立てられていますが、今のとこちょっと同意しかねます。一つのペルソナとして、マーケティングツールとしてはこれから活用されると思いますが、多様な社会の中、「マイルドヤンキー」だけで地方の将来像を予想することは難しいと思います。

 地方でどんな暮らしをしているのかイメージのない人には、とてもいいきっかけだと思いますが、それしか知らないのであれば、「それしか知らない」ということまでがんばって覚えておきましょう。そうすれば、もし、その後、知りあいなどからリアルな地方の暮らしを教わったとき、「そういう暮らし方もあるのかー」と冷静にイメージを修正することでしょう。「全然違う!」と驚くようなら、それは「極度な一般化」をしていた可能性が高いです。

 とはいえ、自分がどれくらい「知らない」かを意識するのは大変です。特に経験や知識の浅い若いうちはなおさらです。「一を聞いて十を知った気」にならず、「一を聞いても一しか知らない」と言い聞かせ続けていれば、パンカーに嫌われ続けることでしょう。

 5)はがせるラベルを貼る

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 「レッテル貼り」をしているとラベラーがくっついてきます