気楽に始める[S]は普段水曜日ですが、昨日は通常だったので、今日[S]です。
こんな記事を教えてもらいました。
幸福ランキング、中南米が上位独占 ブータンは? ギャラップ調査
米世論調査会社ギャラップが21日発表した、138カ国・地域を対象に実施した「ポジティブ感情」調査によると、トップ10のうち9カ国を中南米が占めた。
3年連続で1位となったパラグアイでは、回答者の87%が前の日にポジティブな気分を味わったと返答。笑ったり、十分な休息を取ったり、敬意を払われたりしたことが気分を上向かせたという。
中南米というと陽気なイメージがありますが、実際に調査してもそのまんまなんですね。
が、気になることも書いてあります。
中南米ではすべてが前向きな訳ではない。「ネガティブな感情」部門でも中南米は中東に次ぐ2位に付けている。(中略)「人々は大いに笑う半面、悲しみや怒り、不安も多いと回答している」と述べた。
へえ、そうなんだ。
気になります。日本がどうなのかも気になります。ということでさっそく元データ見てきました。
今回の記事は、こちらの発表に基づいているようです。
People Worldwide Are Reporting a Lot of Positive Emotions
何ですが、データとしては「ポジティブな感情」しかなかったので、2013年の「ポジティブな感情」調査と、2012年の「ネガティブな感情」調査も見ました。
Syrians, Iraqis Least Positive Worldwide
Middle East Leads World in Negative Emotions
どの表も画像でしか載ってないので、光学文字認識(OCR)にかけて、でも元画像の解像度低いので手作業で大量の間違いを修正してエクセルに取り込みました。
詳しくはおいおい見ていくとして、せっかく取り込んだのでさっそく簡単なグラフから作ってみました。
まずは「ポジティブな感情」と「ネガティブな感情」を軸にプロットしたのがこちら。
日本は赤い点です。
それにしてもなんということでしょう。両者にまったく関連がありません。大いに笑う国なら不安は少ないのかと思いきや大いに笑うけど不安も大きいということもあるのです。
なお、左上にぽつんとあるのはイラクで、ポジティブな気持ちになれず、不安も大きくなっています。
これはいろいろ弄ると楽しそうです。
まずは、ポジティブ感情の割合からネガティブ感情の割合を引いた値で並べて眺めています。両者の差が大きいほど、より幸福という考え方もできます。
記事では、「幸福ランキング、中南米が上位独占」とありますが、新しい値では必ずしも中南米が独占しません。
まず、元の「ポジティブ感情」の高い上位10カ国です。 元記事では、「トップ10のうち9カ国を中南米が占めた」とありますが、それは今回発表された2014年のデータです。こちらは2013年のもので、中南米は7カ国をとなっています。
さて、「ポジティブ感情」ー「ネガティブ感情」の値が高い上位10カ国はこうなります。
中南米は3カ国に減り、世界に散らばりました。
さて、最初のグラフに戻って、日本の位置がなかなか興味深いです。