ミライ: 5/10以来二ヶ月ぶりです! フツクロウさん。
フツクロウ: 久々じゃのう。
ミライ: はい。完結していないシリーズがいくつかある気がしますが、中の人回収してくれるのでしょうか。
フツクロウ: ホッホ。ノーコメントじゃ!
ミライ: さて、それは置いといて新シリーズだそうです。【未来への鉄則】ですって。
フツクロウ: ホじゃ。なにかを判断する時には常に【未来への鉄則】を意識しておかねばならない。もし【未来への鉄則】に沿わない道に進めば、いずれ手戻りする。いろんな事情でそのときはそうせざるを得ないなら、「いずれ手戻りする」ことは覚悟して、備えれば良い。
ミライ: なるほど。だから鉄則なんですね。
フツクロウ: うむ。
ミライ: 初回のテーマは「クリエイティビティ」、創造性ですか?
フツクロウ: ホウじゃ。かつて肉体労働がどんどん機械に取って変わられたように、今は単純な知的労働がどんどんコンピュータに取って変わられている。創造性を必要としない作業は人間の仕事ではなくなっていっとるわけじゃな。
ミライ: はい。
フツクロウ: とはいえ、現状、創造性がいらなくても必要な仕事がある。たとえば長距離のトラック輸送じゃな。高速道路の運転は、自動運転が自動化が目前じゃ。だからたとえば高速上は自動運転にして、入り口までと出口からは人間がというような世界は、すぐに訪れるじゃろう。夜の高速は自動運転のトラックが休む必要もなく数珠つなぎで走るのじゃ。
ミライ: なんか壮観ですね。
フツクロウ: 今運転手が足らないことが社会問題になっているが、一部には免許制度に問題があり、その調整をしようということになっておるが、本質的には先がないと考えられていて、若い人がなりたがらないというのが根底にあるんじゃろう。
ミライ: 運転手はなくなる職業なんでしょうか。
フツクロウ: そんなに単純ではなくて、たとえば各家庭を回る宅配の運転手などは、配達先のお客さんと上手にコミュニケーションが取れることで、より高いサービスを実現できるじゃろう。ほれ、佐川急便が主婦パートを採用するという話があったじゃろう。
ミライ: はい! え〜と、これですね。
「佐川ママ」は女性活用のモデルケースになるか?
宅配大手の佐川急便は、今後2年間で1万人の主婦パートを採用する方針を固めました。少量の荷物を自宅周辺で配送するというもので、働く側の負担が少ない方式となっているのが特徴です。今回の同社の取り組みは、女性活用のモデルケースのひとつになるかもしれません。フツクロウ: それじゃ、それじゃ。主婦パートの事情に合わせて働く時間が短くてもよいなどの利点が書かれているが、主婦パートの配達は、絶大な効果がありそうじゃ。
ミライ: 話、上手ですもんね。
フツクロウ: その通りじゃ。他を圧倒する絶大なコミュニケーション能力。自宅周辺を回って各家庭とコミュニケーションするんじゃから、地域コミュニティ形成に大いに貢献しそうじゃ。
ミライ: そうですねぇ。今でも配達の人とか顔なじみになったりしますもんね。それが近所の主婦となれば、結構…すごそうですね。
フツクロウ: いろんなことが起こりそうじゃの。この例の場合徒歩や自転車を活用ということで、運転手の話ではなくなっとるが、運転手の仕事としても、クリエイティビティのあるものであれば、今後も残るし、このように新たにできることもあるわけじゃ。
ミライ: なるほど。
フツクロウ: このように、今あるビジネスについて、クリエイティビティに乏しいものは、自動化されるか、あるいはクリエイティビティが必要なサービスに変わっていくと考えられる。
たとえば、佐川ママの話も、通販利用が増えていることへの対応じゃな。
ミライ: はい。そうです。
フツクロウ: じゃが、ただ物が届けばいいというのであれば、例えば都会の大型マンションなら自動配達設備とかつけられるかもしれん。
ミライ: ええ? えーと、玄関に自動で物が届くんですか。
フツクロウ: ホウじゃ。たとえば一角にコンビニを作ってそこから各部屋の玄関の内側にコンベアのようなもので運んでしまうのじゃ。そうなれば、コンビニに行かなくてもコンビニにあるものは配達されるし、外から来た宅配品もそこから各戸に運ばれるのじゃ。
ミライ: おお、なんかそれすごいですね。便利そう! 近くのスーパーの宅配とかもできるようになったら、帰宅途中にスマホで注文して、帰ったら家に届いているんですね!
フツクロウ: ほんな感じじゃ。
ミライ: 便利かも…。佐川ママの対極ですけど。
フツクロウ: そういうことじゃ。機械的にやるか、人のクリエイティビティを生かしてやるかのどちらかになるんじゃ。
ミライ: ふむふむ。もっと他にもないですか?
フツクロウ: たとえば、立ち食いソバはどうじゃろう。