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中小企業の社長が経済活性の秘策をつぶやいた。
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中小企業の社長が経済活性の秘策をつぶやいた。

2014-10-18 01:15

     昨日は兵庫県は日本海の浜坂(有名な余部鉄橋の近くです)に出張しました。そこで、とある中小食品会社の紹介を受け、さっそく訪問。そこの社長さんとコラボでどんなビジネスができそうか情報交換して、次のアクションを決め、そろそろおいとましようという頃、社長さんがこんな感じのことをおっしゃいました。
     せっかく出会ったからには、なんか商売にせな意味ないし、なんかしましょう
     11年前に産学連携のポストで日本に帰って来てから、様々な業種の方と無数にお会いしました。

     「これをきっかけに何か面白いことをしましょう」みたいな言葉は定番で数えきれないほど聞きましたが、それをちょっともじっただけなんですけど、初対面でこの言葉を聞いたのは初めてです。

     おお。今ニッポンに必要なのはこの言葉だ!と思いました。

     実際こういう人たちが日本の経済を支えているんだと痛感します。今は周りに元気な中小企業の人がたくさんいて、この欲望の乏しい社会でなんとか人々が「買いたい!」と思う商品を作り上げています。そうやってなんとかこうとか、社会が回り続けています。

     そして時代はコラボでイノベーションする時代。逆に言えば、この忙しい現代、せっかく出会ったのなら、ぜひコラボしてイノベーション起こしたいものです。しかも、イノベーションなんて言葉でごまかさずに、せっかくであったのならなんとか商売にしよう、まさに今のニッポンを支える言葉です。

     日本はどうしても、お金や商売には悪いイメージがあって、研究のようなビジネスでないところではお金の話にならないし、ビジネスであってもそのビジョンとかミッションの意義みたいなものばかり強調されます。

     でも、何かが誰でも手頃なお金で手に入るようになることって、本当に本当に素晴らしいことです。そもそも何かを買うっていうことは、ある価値のものをその価値と等しいお金と交換していると誤解している人が多すぎです。違います。その人は、これをこの値段で買ったら得だと思うから買うのです。

     例えばうちがゴーヤを育てて、いっぱい実をつけて、食べても食べてもなくならなくてうんざりしていたところ、隣の家がトマトで同じことになっていたら、お互い喜んで交換します。どっちも交換したくて交換したくてたまりません。

     売買も同じ、基本的に、売りたくて仕方ない人と買いたくて仕方ない人の間でモノとお金を交換していて、つまり交換したら、どっちも得するのです。だから、もう、どんどんどんどん交換して(物々交換でも売買でも)、社会全体がどんどん得をすることで発展しているのです。

     もちろん世の中には残念ながら一方だけが得をする交換もあり、そういうのがクローズアップされるためマイナスのイメージがつきまといますが、そんなのはわずかで、大半の売買は互いに得するからずっと回っているのです。

     中小企業の社長さんはじめ、元気な人たちはみんなそれを肌身で感じていて、社会を元気にするには、ちょっとでも商売にすることだと一点の曇りもなく考えていて、日々努力されているわけです。一点の曇りもなく打ち込めるから、だから元気なのです。そのためには間違ったやり方で商売してはいけません。その瞬間曇りが出てしまいます。

     もしも、そんな考えに賛同できないなら、もちろんそれも一つの立ち場ではありますが、ちょっと自分の生活を見直してみてください。
     いやいや買っている物がないか。仕方ないから食べてる物がないか。あるならなんとかしてそれを排除できないかに注力しましょう。買うものは欲しくて仕方のないものばかりに少しでも近づけるのです。
     あるいは、自分の仕事の商品が誰かの役に立っていると信じ込めるか。こんなもの売ってはいけないと思ってしまう仕事をしているなら、変えるか転職を真剣に検討しましょう。
     身の回りを買いたくて仕方ない人と売りたくて仕方ない人の間の売買で埋め尽くしましょう。そこはとっても活気のある場所のはずです。

     「なんか商売にせな意味ないし、なんかしましょう」と言ってもらえたのは、私たちがビジネスの話を持っていったからで、そうでなければさすがにその言葉は出なかったでしょう。そういう意味では、私たちもその言葉を持っていなかったけど、気持ちは持っていたのです。

     ビジネスコンテストなど、ビジネスを考えている人にはたくさんお会いしますが、実は「せっかくやし、なんか商売にしよう」と考え抜いている人ばかりではないと感じます。そういう人は、何かすばらしい物やサービスを作りたい、お金は後からついてくるだろうとぼんやり考えているのではないかと思います。

     しかし、ビジネスって、持続的に 
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