ミライ: フツクロウさん。日本の中小企業が革新的なボールベアリングを開発したと話題です!
滑り摩擦をなくしたオイルフリーなベアリングを開発
フツクロウ: ホホウ。これはすごそうじゃの。ところで、ボールベアリングとは一言で言うとなんじゃ。
ミライ: え、え、えーと。車輪をスムースに回すために、軸と車輪の間をたくさんの小さい球で埋めてあるやつです! wikipedia の動画による原理図です。
フツクロウ: ホッホッホッ。唐突に振った割には、コンパクトにまとめたの。
ミライ: 焦りました。
フツクロウ: ふむふむ。その原理図では、理想的な状況としてボールが離れて並んでおるが、現実には互いにボールがぶつかって大きな摩擦が発生してしまうから、保持器と呼ばれるガイドでボールを等間隔に並べるため、摩擦が発生したり、グリスを使うために粘ったりする問題があった。
ミライ: はい。
フツクロウ: それを外輪の内側1カ所にボールを減速する場所を設けることで、後ろの球との距離を縮まり、場合によってはぶつかるが、その後元のスピードに戻ることで必ず後ろの球と離れることができるようにして、保持器を取り除いたというのがこの新しいボールベアリングなんじゃな。
ミライ: そうです! 最初は 2007 年頃に開発されたようですが、(多分最近)標準品の販売を開始したり、さっき紹介した動画がバズり始めたり、しかも海外でも話題になっているようで、大ブレーク前夜って感じです。
海外「今後が楽しみ!」日本企業が開発した画期的な基礎部品に海外が仰天
フツクロウ: ホホウ。2007年からか。なかなか苦戦しておるようじゃの。
ミライ: そうですね。MIT-VFJのビジネスプランコンテスト&クリニック(BPCC)で賞をとった緩まないネジ NejiLaw も有名になるのに随分時間かかりましたしね。
フツクロウ: こういう基礎的な部品を中小企業が開発しても、既存の企業がなかなか使おうとしないみたいじゃの。
ミライ: これでしかできない!みたいなアプリケーションでないと、そんな実績の乏しいもの使うのためらってしまうんでしょうね。
フツクロウ: ホウじゃのう。でも、こやっていったんネットで一般に拡散すると、「使いたい!」っていう人が国内外にわんさか出てきて、これから楽しみじゃの。
ミライ: ほんとに。私よく知らないんですけど、ミニ4駆に使えるようにしたら、すぐ使う人たちが出てくるんじゃないかと。ボールベアリングのグリスが邪魔だからとリスク覚悟でグリスを落とす人とかいるみたいですし。グリスのいらないこのベアリングなら、試したいって人必ず出てくると思うんですよ。
フツクロウ: なるほどのぉ。ミニ4駆なら最初は耐久性は悪くてもいいから、ええかもしれんの。