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「自動車業界は1985年のIBMと同じ道を辿ろうとしている」と記事を見かけました。
自動車業界は1985年のIBMと同じ道を辿ろうとしている
かつて、IBMのパソコンはハードウェアを掌握し、市場を独占していましたが、Mircosoft が Windows を市場に投入すると、パソコンは IBM社製かどうかは関係なくなり、 Windows かどうかが問題になりました。
「プラットフォームを掌握しなければ、パソコンのハードウェアはコモディティに過ぎない。それでは利潤も少なく、競争は激しい。自社の運命をコントールすることはできない」今自動車業界は、ダッシュボードに Google のAndroid Auto や Apple の CarPlay を搭載することに同意しているそうです。その状況を見て、
これは最終的に車の鍵をシリコンバレーに明け渡すことになりかねない。車はコモディティになり、その車がCarPlayやAndroid Autoを搭載していれば、どの自動車で運転するかは気にならなくなるかもしれない。と心配しています。
ま一見まことしやかに見えるこの記事、果たしてそうでしょうか。
現在スマートフォンには Android と iPhone しかない状況を見ると確かにOSがいかに重要で、ハードウェアはコモディティでしかないと考えることでしょう。
しかし、これからずっとスマートフォンで重要なことは、 Android か iPhone かでしょうか。
最近話題になっている一続きの記事があります。
「スマホを使ったPOSレジ」に思う事 〜お返事的なモノ〜 - 飲食店をやってます。
レジシステムをスマートフォンを利用したものに変えようと思ったけど、いまのところまだ不便で、既存の専用機で更新したという話です。
追加注文の多い居酒屋形態だそうで、そうするとまずスマホを立ち上げる動作に時間がかかりすぎることや、メニューを選ぶのも従来の専用ボタンのものより時間がかかる点などが問題だそうで、今後に期待だそうです。
まあ今後、普通のスマホを使ったレジシステムもどんどん発展していくでしょうが、もう一つの方向性として、Android などを積んだ専用ハードが出る可能性があります。iPhone の偽物がすぐに出回るように、ハードウェアを組み上げることはどんどん簡単になっています。ですから、あまりコストに負担かけることなく、立ち上がりの早い、物理キーを備えた Android 端末を作ることはそんなに難しいことではなくなっています。
最近「ガラホ」が話題になっています。いわゆるガラケーはもう廃止するけど、ガラケーと見た目は同じで中身は Android の端末を作るということです。 Android 端末は今まで見た目はどれもこれも似ていましたが、それだけでは社会のニーズを全てカバーできず、ガラケーのような端末を作るという話が出てきているのです。
それと同じように、見た目はレジ専用機だけど中身はAndroid という端末も出てくるかもしれません。
さらにこんな話題もあります。
Huawei、わずか10KバイトのIoT向けOS「LiteOS」を発表
スマホのような端末の OS とは、今は iOS か Android ですが、OS だって、それら二つである必要はありません。iOS であればたとえば App Store のような販売プラットフォームが大きな役目を果たしますが、それはたとえば Amazon だって構いません。
また端末がガラケーのような見た目になるのであれば、インターフェイスも従来の Android とも iOS とも違いますから、タイミングによっては、上記の LiteOS だって構わなかったはずです。
つまり、今後ハードのバラエティが増え、インターフェイスも多様化することが予想される中、 OS だってもうどこでもいい時代になってきていて、ヒトと直接触れる分、ハードの形こそが選択理由に大きく関わる可能性があるのです。
そこで、冒頭の自動車業界に戻りましょう。自動車は、スマホよりも、その種類ははるかに多用です。セダン、ワゴン、SUV、軽、さらには軽トラいろんな車種があります。
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