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今日は木曜ですが、昨日通常運転だったので、気楽に書き始める記事[S]です。
去年のことですが、この記事にすごく感動しました。
カシオの高級電卓「S100」高級だが高機能ではない特異な製品
大手電卓メーカーのカシオ計算機株式会社が9月30日、同社のフラッグシップモデルとなる高級電卓「S100」を発売した。実税価格が2万円代後半という、業界でも特異な製品だ。なぜいま高級電卓なのか、開発者に聞いた。カシオにしてみれば、昔からなのかもしれませんが、この記事を読んだ時、大企業も変わってきたなあと心打たれました。
カシオの会社の規模から言うと、この計算機はどんなに売れても、売り上げ的には大したことないと思います。そういう事業は大企業はなかなかできないということは、たとえば「イノベーションのジレンマ」なんかにも書いてある良く知られた現象です。普通はこういうのは、中小企業が手がけます。「世界で最も自然光に近いLEDデスクライト」と言われる STROKE は個人が立ち上げた商品です。
そういった事業をカシオのような大企業が形にしたのです。
確かにこの製品は売り上げ的には大したことなくても、いろんな効果が期待できます。そういう効果を見込んで手がけたのだと思いますが、大企業がこういうことできるようになると、大きな経済効果を生み出す力になるのではないでしょうか。
具体的な効果とは次のような点です。
1) 電卓のトップメーカというブランドが得られる
電卓の分野で、このような最高級品を商品として展開しているということは、それだけでカシオは電卓の分野ではトップであるというブランドを得られます。普及版の電卓であっても、同じ値段で他社のと並んでいたら、カシオの方が総合的にいい製品ではないかと選ばれる可能性が高くなるのではないでしょうか。
2) 商品展開に幅ができる
電卓なんてどれも同じということになると、後は価格競争になってしまいます。100均のでいいじゃんと思う人は大勢いることでしょう。
しかし、2万円以上する電卓が商品として成立すれば
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