いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽にネタを書く記事[S]です。
タイトルに「●●●」入れるの初めてな気がします。【話題の記事】になるとそっちはいつも「●●●」が入ってますが(苦笑
こんな衝撃的な記事がバズっています。
日本人の知的好奇心は20歳ですでに老いている|ニューズウィーク日本版
「日本の成人の学力は数的思考力などで世界トップだが、知的好奇心では20歳の時点でスウェーデンの65歳と同レベルにまで落ちている!」という絶望的な記事。
ということで、元データなど見に行ったのですが、そこで私はもっと大きな発見をしたのです!
なんと、日本人の知的好奇心が低いのは不健康だからです。
元の PIAAC のデータは膨大な量があって厄介だなあと思っていたら、こんな記事を見つけました。
国際成人力調査が示す日本及び諸外国の社会的アウトカムの特徴(PDF)
, これは、知的好奇心に関する調査を含んでいてかつ短いのでさっと読むことができます。ちなみに何年の調査のまとめなのか分かりませんでした。平成26年の記事なので比較的最近だと思います。
知的好奇心の調査は、「私は新しいことを学ぶのが好きだ。」という問に対する回答で、
「全く当てはまらない」、 「ほとんど当てはまらない」、 「ある程度当てはまる」、「当てはまる」、 「非常に当てはまる」
の中から選ぶものです。
で、そのひとつ前の質問は、「あなたの健康状態は、どれですか。」という問に、
悪い、 どちらともいえない、 良い、大変良い、 極めて優れている
で、両者を適当に数値化して平均をとったデータがその記事で表にしてあって、それをグラフにしたのがこれです!
ずばり、不健康な国は知的好奇心が低く、健康な国は知的好奇心が高いのです!
つまり日本人は不健康だから意欲や好奇心も低いのです!
……。
本当にそうでしょうか?
この結果には相当注意しないといけません。なにしろどちらも「自己評価」です。日本人は謙遜しがちです。
「私は新しいことを学ぶのが好きか」と聞かれたら、日本人なら「ある程度当てはまる」と答えがちなのは、容易に想像できます。ちなみに、この「ある程度当てはまる」もカウントすると、日本でも約8割が当てはまり、大半の国は9割以上です。
ありていに言ってこの質問はあんまり意味がないと思います。「私は新しいことを学ぶのが好きか」と聞かれたら、世界中殆どの人は肯定的に答えるし、まあその中で、自信を持って好きという人が多いのか、控えめにいう人が多いのかの違いだけなんだと思います。