昨年8月に株価が暴落した中国。その時は政府が脇目もふらず買い支え、一旦落ち着きを取り戻しました。

 そして2016年になり、再び経済不安が再燃。以来世界中の経済が混乱するという幕開けでした。

 これから中国はかつての日本がそうだったように、莫大な不良債権を整理していかなければなりませんが、中国はかつての日本とはかなり事情が違います。それは中国の「民主集中制」という政治体制。

 私はこの体制は早晩崩壊すると思っています。その理由は少しあさってのところにあって、自然と折り合いをつけながら持続的な社会を作るという点です。あの広大な国土で、それを実現するのは、容易ではありません。中央にどんなにすごいエリートがいても、それができません。中国の国土すみずみにそこそこに優秀な人材を散りばめ、その土地土地で工夫しなければいけません。今はそんなことができませんから、国土は荒れ放題、公害も進み、首都北京ですら、外国人から見ればとても住みたくないようなところになっています。

 いくら政治で人を掌握しても、多様な自然との折り合いをつけることはできないのです。

 ですから、中国の共産党体制は、早晩崩壊するしかありません。

 まあでも、いつか崩壊するなんて昔から多くの人が感じていることであり、なんか、もう崩壊するする詐欺的なネタになりそうな勢いですが、それは、出口が見えてないからではないでしょうか。

 今突然民衆が立ち上がって、共産党を打倒したとしても、「じゃあどうすんの??!!」ってなってしまいます。ですから、中国国民にしてもなかなか立ち上がるわけにはいかないでしょう。

 私も長い間崩壊後の青写真が描けないでいたのですが、この記事を見て案外簡単な答えがありそうな気がしてきました。

 焦点:南シナ海より「台湾問題」、独立派圧勝で警戒強める中国  
東シナ海、南シナ海の領有権問題をめぐり、すでに強硬姿勢を強めている中国にとって、台湾問題は、敏感さと重要度の点で他のいかなる領土問題にも勝るものだ。
 台湾は、最近の中国情勢を敏感に察知してか、以前よりも中国と少し距離を置くことになりそうです。
 
 中国は、この台湾にならって新たな政治体制を作るというのがいいのではないでしょうか。

 お互いそれなりに交流もありますから、参考にしやすいことでしょう。

 台湾はもともとの中国であり、だから、台湾政府が、中国の政府になるべきであるなんて話になってしまうと、そりゃあもう、いろいろ面倒なことになってしまうでしょうから、というか、民主化ですから、そんなことは言わずに、台湾の政治体制を参考に新しく中国の政治体制を作り、選挙でその担い手を選んでいくのです。

 あくまでもアドバイスとして、台湾政府から中国に人材を派遣してもいいでしょう。そういうのを日本とか、アメリカとかヨーロッパがやろうとすると、そりゃあもういろいろ角が立つでしょうが、台湾はもともと中国なのですから、その資格としては折り紙つきです。

 という出口が私ですら意識できるのですから、中国国民という当事者の方々は、台湾独立派圧勝をきっと意識していることでしょう。

 今こそ、変われる瞬間ではないでしょうか。