2002年9月10日に打上げられたデータ中継技術衛星「こだま」が
設計寿命である7年を超えて、軌道上運用10年を達成しました。

この10年間運用のタイミングで
「こだま」データ中継技術の実験・実証の成果についての説明会の模様を生中継致します。




■データ中継技術衛星「こだま」(DRTS:Data Relay Test Satellite)について
「こだま」は、静止軌道上に位置しており、地球の周りを回っている「人工衛星や国際宇宙ステーション」と「地上局」との間の通信中継を行うための衛星です。
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画像:JAXA

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画像:JAXA

常に日本から通信が出来る「こだま」と低軌道衛星の通信を中継させてあげる事により
通信する時間、ひいてはダウンリンクするデータ量を増やすことが可能となります。

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筑波宇宙センターのこだま 模型 撮影:NVS
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筑波宇宙センターのこだま 模型 撮影:NVS
右側のパラボラが、低軌道の衛星と通信。
見づらいですが左側のネットメッシュ状のアンテナが地上と通信をします。

■こだまの現状
●日本の持っているデータ中継用の衛星は、このこだま1機となり
 まだ後継機打上げが決まっておりません。

●また、こだま通信相手ですが、主に
 ・陸域観測衛星「だいち」(2011年に運用終了)
 ・国際宇宙ステーション「きぼう実験棟」(ただし、きぼう側のデータ中継アンテナへの電源が故障中)
 ・陸域観測技術衛星「ALOS-2 (だいち2)」2013年打上げ予定
となっており、アクティブな相手が現状いない状況でもあります。
宇宙ステーション「きぼう」との通信は早めに回復させたいようですが・・・
その状況も含めて会見を見て頂けると、こだまのメリットなどが分かってくるかと思います。