岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/04/03
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2017/03/12配信「オタク40年史 ~アニメ・美少女・おもちゃの関係~」の内容をご紹介します。
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2017/03/12の内容一覧
- オープニング
- 『きかんしゃトーマス』から、日本とイギリス、危機管理の差が見えてきた
- 鉄道模型とおもちゃの違い
- 『きかんしゃトーマス』の監督は、サンダーバードのミニチュアスタッフ
- お母さんたちはなぜ『きかんしゃトーマス』にハマるのか?
- 「ドローンと合体して空を飛ぶ車」から見えてくる未来
- 腐女子・イズ・デッド
- 『オタク・イズ・デッド』再び
- 腐女子文化の一般化が進む
- ニコ生もデッド?
- オタクの40年史
- 現代アートとは何か
- 村上隆もいっぱい作って、いっぱい外している
- 誰でもわかる「MS少女」
- なぜモビルスーツを少女にするの?
- 巨大化し変形する「女の子」
- オタク業界とアート業界、違いは何か?
- 次回予告
『オタク・イズ・デッド』再び
『オタク・イズ・デッド』っていうのは、僕が昔書いた本なんですけども。
大まかに言うと、「子供文化を卒業して、大人文化に入りなさい」というルール・常識が、大昔の日本にはあったんですね。そういう流れを嫌ったというか、イヤがった一部の元・子供たちが作ったのが「オタク文化」。これが僕の最初のオタクの定義です。
モデルガンとか、鉄道とか、ミリタリーとか、プラモデルとか、怪獣とか、SFとか、アニメっていう、こういう多様な趣味を1つにまとめて持っている、まるで『こち亀』の両さんみたいな大人たちがいっぱい誕生したわけですね。それが、かつてあったオタク文化というものなんです。両さんは、リカちゃん人形からGIジョー、ラジコンからプラモデルと、本当になんでもやったわけなんですけど。
しかし、こういう「いろんなものを嗜んで楽しもう!」という人たちが楽しんでいた「ユナイテッド・オタク・キングダム」(大人たちから見たら「早く卒業しろよ!」と言われるような趣味すべての巨大な集合体)みたいなものは、だんだん崩壊してきたわけですね。
(中略)
オタク文化というのは、もともと子供向けの作品として作られていたから、ろくな商品がないのが当たり前だし、本もないんですよ。絵本くらいしかないし、あとは小学館の『小学○年生』とか、『たのしい幼稚園』とかくらい。
俺、大学生の頃に『たのしい幼稚園』を買いましたからね。『太陽戦隊サンバルカン』のジャガーバルカンのデザインがちゃんと見たいがために。そのためには『たのしい幼稚園』を買うしかなかったんですよね。
なので、「大学生が『たのしい幼稚園』を買う」というのは、かつてのオタク文化としては「あるある」なんですけども、そういうことを経験していると、後にアニメ雑誌とかが出てくる時代に、「恥ずかしくてアニメ誌を持って電車に乗れない」と言われるのが理解できないんです。
……俺たちは『たのしい幼稚園』だぞ!? 『たのしい幼稚園』よりアニメ誌の方がナンボかマシじゃん! お前らは「変態」かもしれないよ? 確かに、変な髪の毛の女の子の水着みたいな半裸みたいな素っ裸みたいなセル画が載っているようなアニメ誌を電車の中で見るのは、これは変態かもわかんないけど! でも、俺らは変態を通り越して、なんか「犯罪者」の臭いがするんだよ! なぜって、『たのしい幼稚園』だから!!(笑)
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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