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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「アニメ研究家・氷川竜介と語り倒すアニメ界の行く末」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「アニメ研究家・氷川竜介と語り倒すアニメ界の行く末」

2017-04-09 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/04/09

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2017/04/02配信「氷川竜介と語り倒すアニメ界の行く末」の内容をご紹介します。
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    2017/04/02の内容一覧

    アニメも「一汁一菜でいい」?

    氷川:さっきの土井さんの話を聞いてドキッとしたんだけど、「一汁一菜でいい」というのは、アニメにも言えることですよね。

    岡田:「アニメは面白くなくていい」みたいなものですか?

    氷川:「面白い」っていう定義自体が曖昧なのに、「今、全員が見てるから、この作品は面白いに違いない」っていう強迫観念みたいなものに、結構みんな支配されているんじゃないかなって思いながら、横で聞いてました。

    岡田:つまり「流行っているアニメだから面白いに違いない」みたいな?

    氷川:そうそう。だってせっかくこんなにいっぱいタイトルがあるんだから、自分だけの面白さを見つけるように、もう少し能動的に楽しんだ方が、作り手の人も喜んでくれるだろうし。
     もちろん、すぐに金銭には還元しない話だから、ちょっと話がズレてるかもしれないけど。彼らが本当に望んでいるのは、そっちなので。

    岡田:アニメがこんなにたくさんいっぱいあるんだから、「あ!こんな面白いアニメもあるんだ!」の方に行けばいいのに、なぜか「こんなアニメがあるのに、お前はその面白さがわからないのか!?」の方にいっちゃう。

    氷川:「今季はこれだ!」っていうのが、前から気になっていて。

    岡田:『おそ松さん』、『ユーリ!!!』、『けものフレンズ』の流れですね。メジャーセンターラインの流れが出来上がっていて、ここから外れたら「お前はこれがわかんないのか」っていうようなことになる。
     ……みんな、そうやって学校で散々いじめられてきただろうに、なぜお前らはこの構造を再び作り出すんだっていう(笑)。

    氷川:そういうのがコミュニケーションツールとして楽しいのもわかるから否定するわけでもないんだけど。
     でも、もう本当に、お金のことよりも、そういうふうに「俺だけがこの面白さがわかる!」っていうことをちゃんと言語化して、大勢の人に伝えるっていうことをやればいいのに。みんなでそれをやれば、さっきの熱量が上がるという話じゃないですけど、業界全体の熱量も上がる。そうすれば、全体のフィーも上がって、クリエイターの平均収入も上がる。
     お金っていうのはあくまでも価値のトレードの結果に過ぎないじゃないですか。先にお金の話をするからおかしくなっちゃうんですよ。
     僕がやっているような仕事がなぜあるかっていったら、さっき言ったようにステマだと思われてもいいから、少しでも「本当はこういう面白さがある」ということを言語化して伝えるためですよ。
     例えば、映画のパンフレットはそうなんだけど、良い映画やアニメを見終わった後の感動って、感情がワーッと渦巻いて、なかなか言葉にならないじゃないですか。それを思考の方に整理してやったその後で、「もう1回見てみたいな」と思わせることがパンフレットの文章の使命だと思ってるので。それを読んだところで、90%の人は見に行かないかもしれないけど、中には2回3回と見に行く人もいるかもしれないじゃないですか。
     一人一人がいろんな作品を見て、それぞれの温度をもっと高めていって、いわゆる「アニメファン」って括るんじゃなくて、もっと外から人をいれていけば、全体のパイがデカくなる。それが、アニメーターさんたちにお金をいっぱい届けるための健全な方法なんじゃないかと思うんですけどね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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