岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/05/05

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/04/09配信「『攻殻機動隊』士郎正宗原作版、押井守アニメ版、ハリウッド実写版は何が違うのか?」の内容をご紹介します。
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2017/04/09の内容一覧

筒井康隆発言について

質問:「筒井発言をどう思いますか?」

 最後は筒井発言ですね。筒井康隆さんが慰安婦像に関していろいろ言って、えらく揉めてる件に関して、ちょっとそこだけ話しますけども。
 結論部分として言えるのは、「筒井康隆さんというのは、やっぱり昔の作家、「作家が作家であった時代の作家」なんだ」ということですね。現代の東野圭吾とか宮部みゆきとかの作家より、もっと偉かった時代の作家なんですよ。だから断筆宣言をしちゃう。いわゆる「スター」なんですよね。自分のことを考える時にそう捉えてしまう。
 今回の件についても、筒井さんは「従軍慰安婦像の件で騒いでいるのは、所詮、私の作品を読んでいない人たちだ」って言ってるんですよ。こんな上から目線の発言って、もう今時、王様でも言わないですよ。普通は言わないんですけども、筒井康隆は言っちゃうし、それが言っちゃえる環境がこの間まで日本にもあったんですよ。
 日本のマスコミにしても出版社にしても、やっぱり筒井康隆先生というのはすごく偉い先生だから、この人が何を言っても、例えばビートたけしが過激な発言をしたかのように「見逃す」……ということはないんですけども、シャレで済まそうという姿勢で聞いていたんです。
 でも、ことこれが国際問題になったらまったく通用しないんですね。「長渕剛の発言をファンが聞く時」と「ファンの外の人が聞く時」に出るような違いがやっぱり出てきてしまう。
 筒井康隆は、海外に行ってもそれなりの扱いを受けるんですよ。あの時代の作家というのは、パリに行ってもローマに行っても、ウィーンに行っても、どこの国に行っても基本的には国際空港で、大使館の職員が迎えに来るのが当たり前だから、もう本当に僕らが考えるよりは、実は圧倒的に偉い人なんですね。
 だから、その偉い人に、どこか他所の国の国民感情を逆なでしたことについて、日本人として「あの発言はないだろう」というようなツッコミを入れたとしても、無駄なところはあるはあるんですけども。
 なんかもう、その意味では、筒井康隆という作家の作品を読んだことがある人が、どんどんマイノリティーになってきてますよね。
 さっき僕が『ゴースト・イン・ザ・シェル』について、「アニメ見た人はこんなに多いのに原作マンガを読んだ人はすごいすくない」と嘆いたんですけども、筒井康隆に至っては、『時をかける少女』を書いたということすら知られていない。筒井康隆って、もう本当に最初の頃は、「俺は『時をかける少女の筒井康隆』と呼ばれるのが嫌で嫌でしょうがない!」というポジションだったんですけど、それが長年経つ内に「うちで一番稼ぐ子になってくれました」って言うくらい評価が変わってきたんですけど。それくらい筒井康隆の知名度というのも、意味が変わってきてしまっていて。

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