岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/06/11
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2017/06/04配信「niconicoの未来を本気で予測! ゲスト:ニコ生の黒幕(?)S田氏」の内容をご紹介します。
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2017/06/04の内容一覧
- ニコ生7周年特典について
- 映画『ローガン』は、アメコミスーパーヒーローものにとっての『まどマギ』
- 『HUNTER×HUNTER』ヨークシン編
- 全力で戦ったら死ぬ法則
- S田さんと語るニコ生の未来
- ニコ生の優れているところ
- ひろゆきのニコニコ批判
- ニコニコ漫画でしか見られないのにものすごい盛り上がりの『とっても優しいあまえちゃん!』
- ニコ生主の持つ構造的な欠陥
- ニコニコの最大の敵はYouTubeではなくAmazon
- ニコニコを救うのはユーザーコメント?
- ドワンゴはだいたいいつも5年早い
- 失敗した海外展開
- ニュースに対してのコメントをウリにするNewsPicks
- 『あまえちゃん』や『エロマンガ先生』、『けものフレンズ』はオタクにとっての合法ドラック
ニコ生の優れているところ
岡田:俺、ニコ生というか、ニコニコグループ全体の「良い資産」というのは、1つ目は「課金システム」、2つ目は「生主」、3つ目は「それを見てくれているユーザー」……そうだよね。「オワコン」と言われても笑って見てくれるユーザーだ(笑)。で、4つ目は「コメント機能」だと思ってるんだ。
つまり、システムとして優れているのは、課金システムとコメント機能であって、動画配信サイトとしてと言うよりは、「環境として」優れているのがニコニコの特徴で、それはつまり「生主とユーザーの共生関係」ということなんだ。
この共生関係というのをもっと活性化しようとして、超会議というのをやってると思うんだけど。
でも、これまた、昼間のテレビで見た超会議が惨めでさ。「安倍晋三が来ました」とか、「小林幸子が歌ってます」とかさ。
いや、それでもいいよ? いいんだけど、もうそれ、俺にしてみりゃ「ガレージキッドのないワンダーフェスティバル」みたいなもんなんだよ。「メインコンテンツがないから有名人を呼びました」って感じでさ。「角川と合併して金があるからこんなこともできます!」というのを見せられても、俺ら全然嬉しくないんだよな。
助田:それに関しては、最近つくづく思ってることがあるんですけど。僕は以前、1年くらい前に出演した時にも「ニコニコニュースをやりたいんです!」って言って、今、それを真っ最中でやってるんですけど、その時からずーっと思ってることがあるんです。
やっぱり、こういうサービスって一度でも放置したら終わりなんですよ。要は、コミュニティがどんどん終わっていっちゃう。岡田斗司夫ゼミであっても、そのまま何もしないでおいたら、たぶんそのままシューッと縮小していくんですね。
「僕らのような、プラットフォーマーであり、コンテンツを作る会社としての役割はなんだろう?」と考えた時に、答えは二通りあるんですよ。一つは、「生主と一緒になんかやろうぜ!」みたいな形で、彼らを面白くしていく。もう一つは、外に拡大していくために、ニコニコのことを知らない人たちに、種というか、エサみたいなものを作る。これ、「前者の方って結構ヤバいな」と思っていてですね。
最初は僕もそういう気持ちを持っていたんですよ。例えば「生主さんと有名人を繋げていろいろやろうぜ!」とか。例えば「歌い手さんやボカロPを「ゆず」とかと一緒に合わせて、もう少し権威を上げましょう」みたいなのもあるんですけど。でも、これをやればやるほど、UGCのコミュニティって潰れていくんですよ。
要は「僕らがやっていくべきことは何か?」って考えた時に、その「場」自体に多くの人たちが接触するようにするために、他のお客さんを連れてくるエサを作る以外にないと思ったんですよ。それが「芸能人」だったり、認知度を上げるための見世物なんです。
岡田:俺、そういうのは、あんまり要らないと思っているんだけどな。「それでこういう成功例があって、おかげでこういうふうになりました」っていうのが、よく見えないから。
ニコ生っていうのは、さっきも言ったように、「課金システム」、「ユーザー」、「生主」、「コメント機能」が強いんだから、それ以外のものを持ってきてもあまり機能しない。例えば、芸能人なんていうのはその典型。コメント機能にも対応できないし(笑)。
助田:でも、例えばですけど、ニコニコでプレミアム会員やチャンネル会員数がガーッと伸びた理由がどこにあるかといったら、やっぱり地道にやっているUGCのものだけではなくて、政党の党首討論会だとか、島田紳助さんの会見だったりとかがあるんですよ。
岡田:そりゃそうだけど、でも、そうやってプレミアム会員を無茶に増やしちゃったおかげで、それが減った今、シンドいわけじゃん。あんなに急激に増やしたもんだから、それが減っちゃって、そのおかげで、みんなに色んなことを書かれるのも当たり前じゃん(笑)。
助田:僕にしてみたら、減ったっていいんですよ。「今まで頑張ってガーって伸ばしてきたんだから、少しくらい減ったっていいじゃないか」っていうのが、僕の思いですけどね。
いいじゃないですか! 「一旦減らそう」ってコメントにも書いてありますけど。そうですよ! 一旦減らしましょうよ! 一旦、バーンって減らして、それでいいじゃないですか! 別に、ちょっとくらい、ガーンって減っただけで、この会社が「もう何もやりません」「僕がここに来る電車賃すらも出しません」となるわけじゃないんですよ!
だから、全然いいんですよ!
岡田:今日の助田さん、すごいねー(笑)。
助田:あはは……(笑)。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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