岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/08/31
おはよう! 岡田斗司夫です。
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今日は岡田斗司夫のゼミ室通信をお届けします。
DMMオンラインサロンの岡田斗司夫ゼミ室では月に1回オフ会があり、ここで質問や相談を受け付けています。
今回は、8月に行われた東京公式オフ会で参加者から出た質問を紹介します。
質問:監督はアニメータに細かい指示を出しているんですか?
質問:
岡田さんの「ガンダム講座」を拝見して、すごいハイドラマをやってるのだと感心しました。
それで質問なのですが、富野由悠季さんが書いたコンテを読み解く力がアニメーターにも必要なのではないかと思うのですが、監督から細かい指示が出るものなのでしょうか?
回答:アニメーターのレベルにもよります
岡田斗司夫の回答:
たとえば大塚康夫さんというアニメーターがいます。
この人は生涯一アニメーターという立ち位置でした。
彼は『ルパン』の監督のおおすみ正秋さんのことを「あれは監督じゃない」と言ってるんです。
「コンテを切らないんだから監督でもなければ演出家でもない。プロデューサーだ」と言ってるんです。
つまり大塚さんレベルから見ると、おおすみさんでさえ演出家に見えない。
富野由悠季さんみたいに自分で徹底的にコンテを書くと「この人演出家だなあ」と。
じゃあ安彦良和さんみたいに自分でアニメーターもやって絵コンテも描いてると、これまた純粋な監督には見えない。アニメーター上がりだから、どうしても話に気が行かないんですね。
つまりおおすみさん高畑さんタイプから安彦さんまで、アニメーションには監督が色々いるわけです。
同様にアニメーターにも色々いるわけですよ。
コンテを見て、コンテの意図を読み取るアニメーターもいれば、読み取れないアニメーターもいます。
アニメーターレベルを5段階で示すとすると、4、5のアニメーターもいるけれど、1~3のアニメーターの方が数が多い。
アニメーターという種族がいるのでなく、個別の人間がいるだけです。
アニメーターの中でカンが良くて頭が良くて絵がうまいやつ、っていうのは監督は何人かわかっているわけです。
だから難しい回の難しいシーンはぜんぶその人に渡す。
でもうまい人の資源は有限なんです。
だいたいガンダムシリーズでは安彦さんがいたから、安彦さんという資源に安心して頼りすぎて、30話で倒れてしまい、それ以降作画崩壊が起こる(笑)
なので富野さんはガンダムですごい懲りたと思います。
『イデオン』以降富野さんはひとりのアニメーターの資質に頼らないように気を付けていると思います。
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