岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/01/02

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2015/12/20配信「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を語るよ」の内容をご紹介します。
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2015/12/20の内容一覧

ベーシックインカムで働かなくてよくなっても、職場は欲しい

 ベーシックインカム制度を導入したら、僕らの生活に導入されたらどういうふうになるのかっていうと、まあ働かなくなるんでしょうね、大部分の人は。
 今、ご飯を食べるために、生きるためにバイトをやっている人たちっていうのはほとんど仕事をしなくなると思うんですね。
 時給800円とか900円とか1000円のために深夜の牛丼屋で働くなんてまっぴらだって思ってる人たちは、もう月11万円もらえたら正々堂々と仕事をやめちゃうと思うんですよね。そのかわりやりたいことをやるために、時給200円とか300円のバイトをする人はけっこう多いんじゃないかな。

 たとえば、毎月11万円もらったら働かなくても良くなるんですけども、それを言いだしたら、大学生は大学に来ないはずなんですよ。たとえば大学では、いちいち出席をとらないよと、レポートだけ出せばいいよとか試験さえ受ければいいよっていう科目がかなり多いですよね。
 でも、大学生は大学に行くんですよ。それは何かっていうと、大学に行かないと不安だから、大学に行ってないと不安だから。あと友達もできないから、誰かに会いたいからですよね。

 なので、じつはベーシックインカムが導入されて、僕たちは働かなくてよくなったからと言って職場がなくなっていいわけではないと。つまり職場的なものは絶対に欲しいし、その誘惑を断ち切って家でえんえん絵を描いたりアニメ観たり、だけできる人っていうのはあんまりいなくなるのではないかな。
 あんまりいないんじゃないかなっていうのは僕の読みなんですけど、次にたった1人で11万円もらって暮らすと、かなり質素な暮らしになるんですよね。11万円っていう金額は、たとえば東京だったら5万くらいのアパートに住んで、その他光熱費とかネット代とか払ったら、1日当たりの小遣い1000円、食費含めての小遣いが1000円か1500円くらいの生活なんですよね。そうするとなんとか食っていける、ぎりぎりくらいの生活なんですけども、なってくると、条件が、自分の好きな条件のところで働きたくなってくると思うんです。

(中略)

 僕らはたぶん日本でそれが導入されると、週に2、3日働いて、そのかわりみんながそんなにやりたくない職業というのは、逆に言えば時給を増やすしか対抗手段がなくなってくる。
 ますます週に何日かだけ、働くようになりますよね。
 毎月毎月11万円が保障されているから、あんまり貯金する人はいなくなってくるだろうと。と同じように、ルームシェアとか結婚とか子どもを作る人がやたら増えてくるだろうと思います。
 そのあたりが大きく社会が変わるところで、誰かベーシックインカムの制度が導入されたら社会がどうなるのかっていうSF書いてくれりゃありがたいんですけども。ラノベでも読みますから、萌え系でも読みますので、やってくれればいいなと思うんですけども。

(中略)

 もう一つは闇の世界で言うと、働きたいんだけども能力がない人間というのを徹底的に排除する社会になるんだろうと思います。
 今でも福祉政策というか、その一環で車いすの人も働けるようにとか先天的な障害がある人でも働けるようにというものが一切なくなるわけですね。
 つまり、役に立たない奴は11万円もらって遊んでろっていう制度なんですよ。
 ベーシックインカムっていうのは、僕らは11万円もらって遊べる世界だというふうに考えるんですけども、そうではなくて優秀な人間だけが生産をやり、優位に立ち、いい生活をするので、そうでない人間は最低食っていく生活だけは保障してやるから、せめて邪魔しないでくれと。会社に入らないでくれと。企業というのは有能なだけの人間とロボットとプログラムだけで運営したいと。
 それ以外の人間を無理やり雇用するなんてやりたくないので、お前らは毎月11万円という手切れ金を払ってやるから、一生遊んでてくれと。その代り丸の内には来ないでねという世界でもあるんですよね。

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