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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「不倫報道ばかりやっている文春は必要なの?」

2018-02-05 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/02/05

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/01/28配信「お便り&雑談スペシャル」の内容をご紹介します。
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    2018/01/28の内容一覧

    文春の不倫報道について

     「文春の不倫報道」というのを、たまには語ってみようと思います。

     週間文春が放った不倫報道がきっかけで小室哲哉さんが引退をすることになったそうで、そのおかげで、今度は「文春叩き」というのが始まりました。今は、その状況が一段落したところですね。
     この問題について、結論みたいなものから言っちゃいますと、「文春はこのままでいい」と思います。

     では、その結論に至るまでの筋道を説明してみます。
     まず、今回の騒動に対する対応というのは4種類に分かれると思います。もう、ホワイトボードにあらかじめ書いてみました。
     上半分が「ホット派」、下半分が「クール派」です。そして、左側が「素直」、右側が「ひねくれ」というふうに、4つに分類してみます。

     右上の「ホットで素直な人」というのは、こういう騒動を受けて「許せない!」って思うんですよ。こういう人は、不倫事件に関しても「許せない!」と思うし、この報道がきっかけで小室哲哉が引退するという話になると、次は「文春、許せない!」となる。どっちにしても、すごく素直でホットな人の反応なんですよ。
     それに対して、「ホットだけどひねくれてる人」というのは、「いいぞ、もっとやれ!」となる。「モメてるの面白いじゃんか。「文春不買運動」? これも面白い。あるコンビニでは文春を置かないと言い出したって? 面白い、面白い。文春編集長が謝罪した? 面白いもっとやれ!」というのが、ホットでひねくれてる人の反応です。
     「素直でクールな人」というのは、興味が無いんですね。こういうことがあればあるほど、興味をどんどん失っていくっていうのが、素直なクール派。
     それに対して、「クールでひねくれてる人」は、僕は「回避派」と呼んでるんですけども。「そういう記事ばっかり載せるんだったら、もう、文春は読まないよ。他に読みたいものがあったから読んでたけど、最近の文春は読んでないね」って、ただ単に、こういうものを回避しようとする人が、回避派の反応なんですよ。

     さて、今更、文春が反省しようが何をしようが、ホット側の人達だけしか反応しないんですね。
     これに対して反省したところで、クール派の人達の動きというのは根本的に変わらないんです。
     そもそも、人口比で言うと、クール派っていうのは少数派閥なんですよ。だから、この下半分のクール派に対して、何かアクションを起こしても、あんまり部数に影響しないんですね。

     逆に、不倫報道というものを、世間からどんなに避難されても続けることによって、週刊文春というのは、事実上、「特ダネの駆け込み寺」になれるわけです。
     これまでは、「特ダネを持ってる」とか「誰それの秘密を持ってる」とか、「こんないいネタを持ってる。こんな写真を持ってる」っていう時に、持ち込む先として、文春もあれば、フライデーもあれば、フォーカスもあるというふうに、いろんな選択肢があったんですけど。ここまで不倫報道で目立ってる上に、小室哲哉を引退に追い込んでまでも不倫報道をやめなかったら、もう絶対に駆け込み寺の機能として完成しちゃうんですね。
     そうすると、持ち込まれるネタの質もよくなる。もちろん、出どころの怪しいネタもいっぱい持ち込まれることになるんでしょうけど。みんなが駆け込む時の第1の選択肢になれると思うんですよね。

     さて、マツコ・デラックスさんが、この件について、『5時に夢中!』か何かで「こういうのは、そろそろやめたほうがいいと思う」って言ってたらしいんですけども。
     それはもう、無理筋なんですよね。

     というか、マツコ・デラックスがテレビ番組でそれを言うのは厚かましいんですよ。
     だって、マツコ・デラックスというタレントから低俗性という部分を抜いたら、あんまり何も残らないじゃないですか(笑)。
     マツコ・デラックスというのは、突き詰めれば、低俗なことを人生経験豊富そうに言ったり、低俗なことを頭良さそうに言ったり、低俗なことを性的な偏りがあるがゆえの視点から語っている人なんだから。

     僕は、「低俗な興味について、ちょっとした賢気をトッピングして伝える」というのがマス媒体の役割だと思っているんですよ。
     つまり、「けしからん!」と言うフリをしながら、所詮は他人の浮気とか不倫を暴いている週刊文春も、マツコ・デラックスの出演しているような番組も、構造的にはまったく同じだと思うんですよね。
     たぶん、マツコさんは、「私の番組は誰も不幸にしてない。でも、あなたの週刊誌は人を不幸にしている」というような視点で批判してると思うんですけども。もうね、それを言ってもしょうがないと思うんですよ。
     文春は文春で、マス媒体としてお金を取ってやってる以上はあの方法になるのも仕方ないと思うし、金を取らなくても見てもらえるテレビという媒体で活動している以上、マツコ・デラックスが文春のやり方を批判するというのは苦しいと思います。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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