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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『映像研には手を出すな!』の作者、大童澄瞳さんとマンガ、アニメを語る!」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『映像研には手を出すな!』の作者、大童澄瞳さんとマンガ、アニメを語る!」

2018-05-14 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/05/14

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/05/06配信「ゲスト『映像研には手を出すな!』の大童澄瞳さん!マンガやアニメについて語り合います!」の内容をご紹介します。
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    2018/05/06の内容一覧

    『ナウシカ』王蟲の抜けがらへのツッコミ

    (マンガ『映像研には手を出すな!』の作者、大童澄瞳さんとの対談中)

    岡田:大童さんの見方として面白かったのが、昨日、「こんな話がしたい」ということで聞いたことなんですけど。
    (パネルを見せる。『ナウシカ』の王蟲の抜け殻のシーン)
     『ナウシカ』のオーディオコメンタリー入りの映像を見てたら、このシーンで庵野秀明がオーディオコメンタリーで「抜け殻って言ってるけど、どこにも割れ目がないよね」って言ってるんだけど、これに対して「よく見ろ! ちゃんと割れ目があるじゃんか!」っておっしゃってましたよね。意地悪でいいなと思います。

    大童:(パネルを指さしながら)
     あるんですよ! ちゃんとここに割れ目が!
     庵野さん、あなたは気づいてないかもしれませんけど、ここにちゃんと割れ目があるんです!

    岡田:アハハ、こんなにデカイ割れ目があるのに(笑)。
     俺も映像で確認したら、庵野くんと片山さんが二人して、「割れ目ないよね。腹から割れるのかな?」とか言ってるんだけど、お前らの目はどこについてるんだ、と。

    大童:さらに言うと、この割れ目に庵野さんが気づかなかった理由が1つあって。
     まあ、言ってしまえば「セミの抜け殻を観察したことがねえんじゃねえの?」って一言に尽きるんですけど。
     セミの抜け殻って、パカっと開いて、開いたまんまになる個体と、きれいに元に戻る個体があるんですね。
     その戻った時に、結合部分が、ちょっとこう内側に巻くんですよ。だから、この王蟲の抜け殻にも、ちゃんとへこんでいる描写があるじゃないですか。

    岡田:でも、カットが切り替わった後、真上から撮った絵が映るんだけど、そこでは本当に綺麗に割れ目が見えてるんですよね。
     俺もこれは大童さんに言われて初めて気がついて、「庵野、どこに目ついてんだ?」って思いましたよ(笑)。

    大童:やっぱり、動くものに熱心に目を向けてるんでしょうかね?

    岡田:それを言われたもんだから、「じゃあ俺も!」って、負けず嫌いでもなんでもないんですけど。
    (パネルを見せる)
     これは、『ナウシカ』のラストの、エピローグっぽい部分なんですけど。
     これ、風車なのに、プロペラに「ひねり」がついてないんですよ。これだったら風が吹いてきても回らないですよね。

    大童:回らないですね、これは。

    岡田:大童さんがせっかく『映像研』の1巻で、こんなシーンを描いてるのに!
    (パネルを見せる)
     「円錐に扇状のものが斜めについた上に捻れてて、それが更に回転してて、どう描けばいいのよ!」って、女子高生ですら真面目に 風車の縦の捻れを描いてるのに、宮崎駿! テメエはラストシーンで、何を手を抜いてるんだ! と(笑)。

    大童:まあまあ、わかりますよ。大変だっていうのはわかるんですよ。

    岡田:さらに、最後の、「風の谷に新しく木を植える」という植樹シーンにもツッコミがあるんですよね?(笑)
    (パネルを見せる)

    大童:これね、どうなんでしょう?
     ここに描いてある苗木って、明らかに「普通の木を小さくしただけ」なんですよ。
     この葉ぶり、葉の枚数は確かに少ないんですけど、でも、密度的にいうとこれは絶対おかしくて、こんな広葉樹はほぼ存在しないんです。
     こういう形でこのサイズの木があるとしたら、西洋風の庭に植える「コニファー」という針葉樹とかでしか、こういう枝ぶり葉ぶりにはならないんですよ。

    岡田:今、見てる人がコメントでフォローしてくれてます。「子供がデカイんだ」って(笑)。

    大童:いやいや、それを言っちゃったらね、子供だけで王蟲に勝てるはずですよ。巨神兵なんて出て来る必要なくて、子供達を派遣するだけで十分。もう、少年兵ですよ(笑)。

    岡田:俺、このカットが気になったんで、コンテで確認したんですよ。コンテでは宮崎さんも、ちゃんと苗木を描いてました。
     苗木って、面倒くさいんですよ。枝を描いて、葉を本当に描かないといけないから。だけど、これだったら緑をポンポンと乗せるだけで掛けるから。

    大童:いや、でもね! ……ええと、言葉の選び方が難しいんですけど。

    岡田:俺の番組に出ておいて、言葉を選んでる場合じゃないと思う(笑)。

    大童:ええとね、「うまい人だったら簡単に描けます」。

    岡田:アハハ(笑)。

    大童:そうなんですよ。描き慣れてれば描けると思うんですけどね。むしろ、その方が簡単なんじゃないかなと僕は思うんですけど。
     まあ、こういうこと言ってると、自分の首を締めることになるんですけど。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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