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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『ホルス』、『ハイジ』、『カリオストロの城』……実は敗戦続きだった宮崎駿」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『ホルス』、『ハイジ』、『カリオストロの城』……実は敗戦続きだった宮崎駿」

2018-11-08 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/11/08

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2016/07/10配信「宮崎駿~アニメで闘争を続けた生涯・『風の谷のナウシカ』SP」の内容をご紹介します。
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    2016/07/10の内容一覧

    『ナウシカ』までの年表と『ホルス』『ハイジ』という2度の敗北

     「『ナウシカ』が出来るまでに、どんなことがあったのか?」ということを、年表仕立てにしてみました。
     一番最初は1968年から始まります。
     『太陽の王子 ホルスの大冒険』ですね。
     もうここから語るしか、ないんですよ。
     これで宮崎駿先生は高畑勲さんと一緒にアニメを作って、もう本当に映画史に残るぐらいド滑りしました。
     全然、客は入らない。子供は退屈する。評価は低い。
     あんなに頑張ったのに、誰も喜んでくれないという。

     おまけに内容的も共産主義の限界ということを自分たちで描いたものなんですよね。つまり、「理想のコミューンなんて、存在しない」です。
     コミューンとは、資本主事社会とか消費者文明がイヤになって目覚めた人たちが作る村みたいなものですね。
     そういうものは存在しないんだということが、あきらかにされてしまった。
     この『太陽の王子ホルス』のなかでは、そういう村が出てくるんですけど、でも、その村のなかに悪魔と言うか、資本主義的なっていうんですかね。
     これは資本主義じゃないんですけどね。利己主義なのかな。利己主義で他人を陥れたりする人たちが、入り込んで。
     もしくは、人々の気持ちに、そういうものが入り込んで、それが「悪」だと言うんですね。だから、まだその頃の宮崎駿は、人々のなかには善性・良きものがあって、それをお互いに励まして、力を合わせて、生きていくことが出来る。
     でも時々人間のなかには、悪い悪魔のような利己的なものが芽生えて、それがお互いに生きていく邪魔をするんだという、シンプルな勧善懲悪。「人間は反省したら良くなれるよ」みたいな考えがあったんですよ。
     のちの宮崎駿は、これを自分でも、どんどん信じられなくなってくるんですけど。
     当時も吉本隆明という、後にノーベル賞をとる文芸評論家で思想家のオッサンが、「共産党の宣伝カーの上で演説するようなヤツよりも、その演説とかデモ隊の行進に向かってアンパンを売っている商店のオッサンのほうが信用できる」みたいなことを言ったんです。

    (中略)

     1968年の『ホルス』のあと、1974年に『宇宙戦艦ヤマト』の大ヒットですね。
     まだ『ナウシカ』に行きません。これは親友の大塚康生さんが作画に協力したりしたんですけど、宮崎駿は横で見ているだけです。
     生産とか民衆を描かず、戦争だけ描くアニメというやつですね。
     『エヴァンゲリオン』も最初、宮崎駿はすごく毛嫌いしてたんですよね。
     それは何故かと言うと、エヴァンゲリオンの世界でも、誰も生産を描いていないんですよ。
     これを言われると、本当に弱いんですけども、『超時空要塞マクロス』であろうと、『機動戦士ガンダム』であろうと、『エヴァンゲリオン』であろうと、ほとんど誰も生産を描かずに、消費ばっかり描くんですね。
     宮崎さんも後に、ついには消費だけを描くようなアニメも作り出してしまうんですけども、この時は、まだ宮崎駿さんは、地に足が着いていたんです。
     「生産を描かずに、大量消費の象徴である戦争だけを描いているアニメなんか作りやがって! しかも第二次大戦の反省なんか、ゼロだ!」ということで、『宇宙戦艦ヤマト』が大キライだったわけですね。
     ところがフタを開けてみると、74年の『宇宙戦艦ヤマト』は『アルプスの少女ハイジ』の裏番組でですね。
     放送当時は『ハイジ』の方が評価が高かったんですけど、後にこの評価は完全にひっくり返って、『宇宙戦艦ヤマト』こそが日本のアニメの未来であり、アニメーションの方向であって、宮崎駿が作っている『アルプスの少女ハイジ』というような子供向けのアニメっていうのは、これからはダメだ、となってしまいました。
     ここで宮崎駿は、第二の敗戦ですね。
     第一次世界大戦『太陽の王子 ホルス』、第二次世界大戦『宇宙戦艦ヤマト』対『アルプスの少女ハイジ』、二度の大戦に敗北してしまうわけですね。
     しかし、そこで宮崎駿は、大逆転のチャンスを得ます。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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