岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/03/05

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2019/02/10配信「『ラ・ラ・ランド』オープニング5分間の感動を「見える化」、『ファーストマン』予習編と『ミスター・ガラス』の見どころ」の内容をご紹介します。
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2019/02/10の内容一覧


自動車の配置を地図にしてみた

 こんなふうに、(『ラ・ラ・ランド』)オープニングのミュージカルシーンというのは、ストーリー仕立てになっていて、すごく演出が凝っているというところで、「なんで僕はこれがこんなにも圧倒的に面白く感じてしまうのか?」と、わからなかったから、とりあえず地図を作ってみたんですね。
 あの、自動車の配置がどうなってるのかと気になって。

 これが地図なんですけども。
(地図を見せる)
 すみません、もうバカで(笑)。
 何度もDVDで確認して、画面に映る自動車というのを、こういうふうにメモしていったわけなんですね。

 例えば、「どこからボーカルが登場するのか? 一番最初は、このグリーンのスポーツクーペから出てくる」とか、「その後、カメラがずーっと前へ行く」とか。
 で、この地図の上に、こういうふうにカメラフレームを表す窓みたいなものを乗っけて、「ああ、一番最初のスタート位置はここで、このスタート位置からカメラが降りていって、こう流れて行って、オレンジの車が見えた。赤のオープンカーが見えた」と。
 「このグリーンの車からお姉さんが降りてきて、ここでカメラが回転し、こういうふうに戻って行って、この位置でカメラ180度回転して、こっちまでいったと思ったら、もう一回こっちへ戻って、この水色の車からヒゲ男が出てきて、中央分離帯をまたいでこちら側へ回ったと思ったら、こっちへ行った」と。
 「そしたら、この黒い車からターバンの女の人が出てきて、このターバンの女の人がこちら側へ行って、この青いバンのドラムスをみつける」と。
 こんなふうになっているんですね。

 「おお、これ、地図があったらわかりやすいじゃんか!」って思ったんですけど。

 本当はね、これで十分なんですよ。ニコニコ生放送で『ラ・ラ・ランド』の解説をやるために必要なのは。
 今、コメントで「評論家というよりは、オタク的行為」って書かれたんですけど、そうなんですよ。
 僕、評論家でもなんでもなくて、「どうすれば、この映画をもっと面白がることができるか?」ってことにしか興味ないんですよね。
 この地図に、こういうふうに、ボーカルの女の人の動きとかですね、ダンスの動きというのをどんどん書き込んでいって、「この時、スケボーがこういうふうに走るんだよな」って書き込んでいけば、自分なりに「ああ、なるほど! こうなってるんだ!」というのがわかんですけど。

 さっきも言ったように、本当は、この配置図だけで十分なんですよ。
 これがあれば、ニコ生で「このシーン、こういうふうに自分で配置図を図解して作ると面白いよ」という話も出来るし、『ラ・ラ・ランド』の面白がり方の紹介としては、それでもう十分のはずなんですよ。
 「……でも、なんか物足りない」と。
 なんかね、「もっと面白がる」というか、「僕がなんでこのシーンを面白がっているのかというのを、もっと伝える方法があるはずだ!」と思って、「模型」を作りたくなってきたんですよ。

 でも、トミカを使って作るのでは大き過ぎるので、こういう「Nゲージ用の車」というのがあるんですよ。
(小さな車の模型を見せる)
 150分の1スケールのNゲージ用の車というのがあるんですね。
 最初は「これを地図の上に乗せりゃあいいんじゃなの?」って思ったでんすよ。「ああ、なるほど。これでいける」と。
 同じ様な色のものを地図上に並べていけば、「ああ、ここにトラックあるんだ」みたいに、わかりやすくなるんじゃないかと。
 Nゲージ用のこのミニカー、実は50台で800円という超安物なんですけど。まあ、サイズ的にもバッチリ合うなと思ったんです。

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