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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「興行成績は振るわないけど、ぜひ映画館で観てほしい『ファースト・マン』」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「興行成績は振るわないけど、ぜひ映画館で観てほしい『ファースト・マン』」

2019-02-25 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/02/25

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/02/17配信「『ファースト・マン』は後々評価されるが、今は当たらない理由」の内容をご紹介します。
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    2019/02/17の内容一覧


    興行成績の悪い『ファースト・マン』

     映画『ファースト・マン』を語ってみようと思います。

     『ファースト・マン』で書かれた事件を、映画とは違う方向から語ってみる。いわば「ファースト・マン番外編」なんですけども。
     かなりね中身を喋っちゃうというか、もうほとんど浜村淳状態というのかな? まあ、浜村淳と言ってもわからないですよね。
     昔、関西で有名だった映画評論家なんですけど、映画評論家といいながら、ほとんど映画のストーリーをそのまま喋っちゃうおじさんで、関西人に支持されていた人です。支持された理由が、「映画館に行かんでも中身が全部わかるわ」という物すごい理由だったんですけど(笑)。さすがケチの関西人向けのですよね。
     という感じで、ほとんど内容を喋ってしまおうと思います。

     理由は、この『ファースト・マン』、興行成績がメチャクチャ悪いんですよ。第1週で、もうランキングが8位なんですよ。
     たぶん、IMAXで見られる劇場はどんどん減ってるし、あと2週間か10日くらいで消えてしまうだろうから、もう今から見るべきポイントを説明しようと思います。

     この映画、アポロや月着陸を描いた映画ではなくて、「ファースト・マン」になってしまったニール・アームストロングという1人の男の人生の8年間を切り取って描いた作品なんですね。
     1961年に、最愛の娘であるカレンを2歳で亡くして、その後1969年に人類初の月着陸を果たした。この1961年から69年までの8年間を描いた映画です。
     全部見て初めて、最初の方にある「娘が死ぬ」という出来事と、ラストの「月着陸」というのが繋がっていることがわかるという、かなり文学性が強いというか、ちょっと考えながら見ないとわかりにくい映画になっています。

     「考えながら見る」というののヒントは、例えば、映画の中でしょっちゅう月が出てくるんですけど、この月というのは何かというと。
    (パネルを見せる。満月をバックにした綾波レイ)
     これは『エヴァンゲリオン』の、よくあるワンシーンなんですけど。
     なぜ、綾波が月を背負ってるのかっていうと、月が「死の象徴」だからです。太陽が生命の象徴であるのに対して、月は死の象徴である。これはもう、西洋文学に関わらず、東洋でもわりとスタンダードなんです。
     「月を背負って現れる」という描写が出てきたら、例えば『機動戦士ガンダム』のマチルダさんもそうですが、この綾波も、出てきた時に「あ、このキャラは死ぬな」というふうにわかるんです。

     この『ファースト・マン』という映画の中でも同じく、月というのは死の象徴として表れるんですね。
     例えば、映画の最初の方で、ニール・アームストロングが2歳の娘と2人で月を見上げるシーンがあるんですけど、その後、娘が死んだ後も、月だけがニールを照らしてるんですね。
     そして、ニールが何度も死にかける度に、月が見える。月を見上げるシーンが出てくる。月が「早くこっちに来いよ」と呼んでいるように見える。そんなふうに撮ってるんですけど。
     だから、「画面に月が現れる度にニールには死が近づいて、そこからやっと逃げて、思わず空を見上げると、月が恨めしそうにじっと見ている」という構造になっています。

     そして、最後はそんな死の象徴である月に、自分から向かって行ってしまって、着陸して歩くことになってしまった男の不思議な話なんですよ。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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