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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「ロシアの猜疑心が生み出す、脅威の新兵器」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「ロシアの猜疑心が生み出す、脅威の新兵器」

2019-04-03 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/04/03

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/03/17配信「国家のピンチにすぐ脱ぐプーチン大統領!月着陸を信じないロシア愛国ガイド・ボンさんの巻」の内容をご紹介します。
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    2019/03/17の内容一覧


    ロシアには「安全」がない『徹底抗戦都市モスクワ』

     これ、『徹底抗戦都市モスクワ』っていう本なんだけど。
    (本を見せる)

     この中で「ロシアというのは基本的に国自体が包囲された要塞だ!」っていうふうに言われているんです。
     なので、常に外敵に対して戦う姿勢を見せなければ、あっという間に攻め滅ぼされてしまう、と。
     これが、ロシア人が昔から持っている世界観なんだ。

     ロシア語には「安全」という意味の言葉がないんだよ。
     すごいよね? 世界中の言語で「安全」とか「セーフ」という意味の単語がないのは、ロシア語だけなんだけども(笑)。
     その代わりに「ペザバースヌィ」という「危険がない」って言葉がロシア語にもあるんだけれど。
     とにかく、そんな民族は世界中でロシアだけなんだ。

     とりあえず、攻められるのが怖い。
     だから、なにか強い相手を見た時にも「あいつがあんなに身体を鍛えているのは、こっちを攻め滅ぼすために違いない!」と、反射的に考えてしまうんだ。
     なによりも、歴史上、ロシア時代にしてもソ連時代にしても、このモスクワほど、首都が攻められたり焼かれたりした国というのはないんだよね。
     もっと小さい国が群雄割拠しているような状態だったら、首都が攻められるというのもわかるんだけども。ロシアってあんなにデカい国なのに、なんだかんだいっても異民族とか、フランスとかドイツとかに攻め込まれて、その度に、ロシア全土が焼け野原になるといことをしょっちゅう経験している。

     なので、そんな経験からか「用心に継ぐ用心、疑いに継ぐ疑い」というのが、どうもロシア人の根底にあるようだ、と。
     1950年代60年代のアメリカとの冷戦の時にも、もちろん「アメリカは攻めてくるに違いない!」と考えて、予算を立てて軍備を固めたわけだよね。
     でも、当時のフルシチョフなどのソ連のトップは、実は「アメリカと戦っても勝てない」ということはわかっている。なので、もう、ムチャクチャに「実はこんなに軍事開発をしたんだぜ!」というアピールばっかりやったんですね。
     有名な、赤の広場前の5月1日のパレードでは、戦車とか飛行機がバンバン飛んでたんだけど、「実はあの飛行機は、同じやつが何回も何回も、通り過ぎたらもう一度戻ってまた飛んでいただけ」だったということは、スプートニクの特集の時に話した通りです。
     とりあえず、そんなふうに、自分たちを大きく強く見せようとしていたんです。なぜ、大きく見せないといけないのかというと「それをしなければ、アメリカは、もう来週にでも攻めてくる」と思ってたからなんだ。

     アメリカは、まさか、ロシアというかソ連がそんな国だと思わないから「なんであいつらは、あんなに軍備を固めてるんだ?」ということで、逆にアメリカも同じような疑心暗鬼になってきて、「ロシアは、もうすぐ攻めてくるに違いない!」と、お互いどんどん軍備が過剰になっていった。

     この本によると、この軍事体制は今も続いている、と。
     例えば「クレムリンの近くではカーナビのGPSが狂う」。これ、本当なんだよ。僕もスマホを持って行ったんだけど、Googleマップがクレムリンの中に入ると狂い始めるんだよね。
     なので、クレムリンの中に入ると『ポケモンGO』が出来ないんだけど(笑)。

     この原因は「シボグニグアエロ」という電子戦兵器がクレムリン宮殿の中に配備されていて、それが可動しているから、と。まあ、配備っていうか、移動することも出来るらしいんだけども。
     これは、どうも、ドローン対策らしいんだよね。ドローンが飛んできてクレムリンを襲わないように、GPSを狂わせるような兵器がクレムリン宮殿の中にある。
     これは、外国からの攻撃だけを警戒しているわけじゃないんだよ。モスクワやクレムリンを攻める最大の敵の1つは、同じロシア人でもあるんだよね。

     すごいよ、ロシアって。しょっちゅう農奴が蜂起してクレムリンを焼き尽くそうとしてるんだよね。
     それどころか、そういう時に城を守る近衛兵っているじゃん? この近衛兵もしょっちゅう怒って、クレムリンを襲うんだよね。
     だから、城の外側から、外敵が襲ってくると同時に、同じロシアの他の民族も襲ってくる。クレムリンの外側で農業をやっている農民も襲ってくるし、その農民たちから守ってくれるはずの城の中の近衛兵も、結構しょっちゅう蜂起して、クレムリンの中で火を放つ。
     おかげで、もう本当に用心に継ぐ用心というか、何かあると「攻められるに違いない!」というのが、ロシア人にとっての基本的な姿勢になっちゃってるわけなんだよね。

     これ、今回の旅行に持って行った『地球の歩き方』なんだけど。
    (本を見せる)
     この『地球の歩き方』を見ても、「クレムリンは1つの要塞であり、敵国や「民衆」から宮殿を守る城壁である」と書いてあって。俺、なんか、それを読んですごい笑ったんだけど。
     ガイド本にまで「敵国や民衆から城を守る要塞」って書いてあって、「どこの世界にそんな城があるんだ?」と。それが大真面目に普通の観光ガイドに書いてあるんだけど(笑)。
     まあ、そういう暗い過去があるんだよね。城を守るはずの近衛兵まで襲ってくるわけだからね。

     ロシアの古い笑い話に、こういうのがあります。
     「ロシアには友好国はいない」……友好国なんかいないと、我々にいるのは、単に「自分たちが支配している国」と「敵対している国」だけだ、と。
     「しかし、寂しくはない。なぜかというと、ロシアには2人の友がいる。「ロシア陸軍」と「ロシア艦隊」だ」っていう。
     これね、いわゆるロシアジョークなんだけど。これってつまり「陸軍も海軍も国の言うことはきかない」という意味なんだよね。王様の言うことを聞いてくれない。ロシアの言うことを聞いてくれないんだよ。だから、「友達」というポジションなんだけども(笑)。
     「仲のいい国はない。全部ロシアの敵だ、でも寂しくはないんだ。俺たちには海軍と陸軍がいる。いうことを聞いてくれない海軍と陸軍が」って(笑)。

     こういうロシアの帝国時代からすごかった猜疑心というのが、ソ連という世界最初の社会主義国になってから大爆発したんだよね。
     「今すぐにでも、アメリカが原爆を積んだ飛行機で攻めてくるに違いない!」というふうに考えて、夜も寝られなくなった。
     彼らが一生懸命核ミサイル作ったのは、以前に人類初の人工衛星スプートニクの回で話したように、とりあえず核ミサイルのデモンストレーションとして、ちょっとでも早く人工衛星をあげて、アメリカに対して俺たちを襲ってきたら、これで仕返しするぞ!」というのを見せるためだったんだよね。

     ロシアは今も、冷戦は終わった後なんだけど、逆に21世紀に入ってからすごい勢いで兵器開発を進めています。
     これには「クリミアやウクライナの紛争が原因で、ロシアが国際的に孤立している」というのもあるんだけど。
     新兵器の開発速度が、もうとにかくすごいんです。

     この2、30年ばかり、世界的な新兵器としては、いわゆるドローンとかロボットみたいな小型兵器は出てたんだけど、大型兵器では新兵器ってあんまり出てきてなかったじゃん。
     でも、今のロシアの新兵器の開発速度っていうのは、もうね「戦争末期のジオン」みたいになってるんだよね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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