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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「南北戦争後の荒廃したアトランタで、怪しい黒い飲料「コカ・コーラ」が生まれた!」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「南北戦争後の荒廃したアトランタで、怪しい黒い飲料「コカ・コーラ」が生まれた!」

2019-04-01 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/04/01

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/03/24配信「【コカ・コーラの歴史】日本人はいかにして、あの薬みたいな味のコカ・コーラを飲むようになったか」の内容をご紹介します。
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    2019/03/24の内容一覧


    コカ・コーラの黒歴史パート1:麻薬中毒者が作った黒い飲料、その名は「コカ・コーラ」

     今年の1月に、僕、アトランタ行ってきました。
     アトランタの中心地の元オリンピック会場の隣という、ものすごくいい場所に、このコカ・コーラ博物館があります。
    (パネルを見せる)
     その中では、コカ・コーラを始め、いろんな飲料が飲み放題です。
     アトラクションの最初には「コカ・コーラクイズ」っていうやつがあって、コカ・コーラにまつわるクイズが出てくるんですね。
    (パネルを見せる)
     例えば「Q1.コカ・コーラが創業されたのはいつ?」みたいに。創業年度をいきなり聞かれるというマニアックなクイズで。正解は、もちろん選択肢1の「1886年」なんです。
     じゃあ、なんで1886年なのか? なぜ、アトランタという、言っちゃ悪いけどアメリカの中でも何もないような土地で、コカ・コーラが創業されたのか? そこから話をしていこうと思います。

     1886年、この時代アメリカは「建国以来、最大の国難」と言われた「南北戦争」が終わったところです。
     南北戦争というのは、1861年から65年に「奴隷制をどう思うか?」という考え方の違いによって、南部の11州が合衆国を脱退したことで戦争になりました。
     まるで、今の「ブレグジット」(イギリスのEU脱退)みたいなもんですね。

     この南北戦争なんですけど、英語では「シビル・ウォー」というふうに言います。
     アベンジャーズの『シビル・ウォー』と同じ。もちろん、これが元ネタになってるわけですね。
     アベンジャーズで、「強すぎる力は責任を伴う。その責任を個人が取れるか? ……取れるはずがない。なので、民主主義の判断に従うべきだ!」と考えるアイアンマン・トニー・スタークたち。彼らはアメリカの民主党みたいな考え方を代表しています。
     それに対して、「そうじゃない。強すぎるパワーであっても、それぞれ個人が責任を取るべきだ! 個人主義に戻るべきだ!」というキャプテン・アメリカたちは、共和党的な考え方の上に乗っかっています。
     なので、こういった、どっちが正義とも言えない2つの考え方の対立で対戦したシビル・ウォーというのは、アメリカ人の根本にある考え方というか、こういった対立というもの自体が価値観になっているんですね。

     歴史上の南北戦争は、1861年という、日本で言う幕末時代に始まって、4年間で終わりました。
     その決定打となったのが「アトランタ攻略戦」です。
     アトランタ攻略戦というのは、ジオンで言えば、まさにジオン本国の攻略みたいなもんなんですよ。ジョージア州の境に流れているテネシー川というア・バオア・クー要塞を抜かれた時点で、もう南軍の敗北は決まったも同然なんですね。
     太平洋戦争で言えば「東京大空襲が始まった」みたいなもんです。
     アトランタは北軍の最終目標地点で、1864年11月に、北軍がアトランタの街に火を放ったことで、ついに「アメリカ連合国」(南軍)は降伏しました。

     コカ・コーラが誕生する1886年というのは、その20年後くらいなんですけど。南北戦争の後、アトランタって10年くらい焼け野原で、本当に何もなかったんですよ。
     そこで、新しく生まれ変わったアメリカ、ようやっと、また1つになったアメリカは、国民へのアピールのために史上最大の復興予算を、廃墟となったアトランタの街に注ぎ込みました。
     その結果、アトランタというのは、一気に元の姿……というか、元よりも、ずっと華やかで派手な姿に生まれ変わりました。そういう時代なんですね。

     すみません。まだちょっと、これは「なぜアトランタなのか?」を説明するための前振りなんですけども。

     南北戦争は2つの産業をアメリカに生みました。
     1つは新聞です。『風と共に去りぬ』という映画の冒頭では、「南軍北軍のどちらが正しいか?」という意見を戦わせるため、いろんな男たちが激論しているんですけど。ああいう激論が生まれる土壌というのは、アメリカに新聞というのが広がったからなんですね。
     新聞は、同時に「今、どっちが勝っているのか?」とか、あとは「今、どこまで攻め込まれているのか?」、「今、どっちが有利なのか?」ということを知るためにも、みんな、すごい読むようになりました。
     そんな新聞なんですけど、その新聞の最大のスポンサーだったのが「薬品産業」だったんですね。売薬というのが、その当時、新聞と一緒に、アメリカの大産業になりました。
     当時の新聞はですね、もう本当に1面こそニュースが出てるんですけど、2面から先は、ずーっと薬の宣伝ばっかり載ってるんですよ。それも、怪しい、インチキな薬ばっかりです。
     なぜかというと、それが当時のアメリカでの、最も一般的な怪我とか病気への対応手段だったからですね。アメリカって、土地が広くて、医者が少ない。あと、戦争で大怪我をした人も多かった。だから、紙面の半分以上は、そういう怪しげな薬の広告ばっかりが載っていたと。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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