岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/05/03

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 今日は、岡田斗司夫のアニメ・マンガ夜話『機動戦士ガンダム』の第3回のハイライトをお届けします。

NHKの『ガンダム誕生秘話』で、板野一郎さんが語ったこと

 第3回は、40分以上あるんですよね。
 長いです。
 皆さん、気をつけてください。

 ……今、コメントで「今日はガンダム出るの?」ってあったんですけど。うん。最後にちょっと出ます(笑)。

 さて、NHKの『ガンダム誕生秘話』で、板野一郎さんがちょっといい話をしてたので、今日はその話を紹介しようと思います。
 板野一郎さんは『機動戦士ガンダム』の放映の時には原画を担当されていたアニメーターで、今ではメカの作画で有名な人ですね。

 当時の『機動戦士ガンダム』の作画班がガタガタっと崩れていく時の気持ちを、その板野一郎さんが語ってたんですよ。

 「あの頃のサンライズは、自分たちにしてみれば、スタジオ全体がホワイトベースみたいなもんだった」と。
 「自分たちは“最終回”という目的地までたどり着かなくてはいけない」。

 ガンダムで例えると、最終回は、アマゾンの奥地にある“ジャブロー”という地球連邦軍の基地だったりするわけですね。

 しかし、「そこまでなんとか飛んでいけるか?!」と思っていたところに、アムロという天才パイロットのポジションにいる、天才作画監督”安彦良和”が倒れて、入院してしまったんです。おまけに「『ガンダム』を作っている最中は、まず病院からは出てこれないだろう、ということを聞かされます。

 「その言葉を聞いた時には、アムロが脱走してしまって、もうダメだと思っていたホワイトベースクルー達と同じ気持ちだった。だから、もうこうなったら、どんなごまかしをしてもいいから、南米のジャブローに飛んで返すことしか考えてなかった」という話をしていました。

 その時は、板野さんも「この『機動戦士ガンダム』というのはすごい作品だ! 何としてでも自分も助けなければ!」と思ってたそうなんです。

 だから、板野さんにしてみれば「そんなカットを引き受けても1円の得にもならない」ことは承知の上で、ものすごく大変なカットを引き受けて描いたりしています。

 例えば「ジャブローからホワイトベースが出航する時、フラミンゴが大量に飛び立つ」というシーンです。フラミンゴが飛ぶ風景の回り込みの作画なんですよ。これはすごい。それこそ、手塚治虫も『ジャングル大帝』でやらなかったようなすごいシーンです。
 それだけの男気のある板野一郎ですら、『ガンダム』の打ち切りが決まった時に、「バンザイ!」を叫んだ1人だったという(笑)。この作品の業の深さというのを語ってると思いますね。

 それほど『ガンダム』に尽くした板野一郎ですら「打ち切りになって良かった!」と心の底から思ってたという。
 まあまあ、そういう話です。

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