岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/05/16
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2019/05/05配信「【雑談特集】あなたの質問に岡田斗司夫がガンガン答えます!」の内容をご紹介します。
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2019/05/05の内容一覧
- イタリアに行ってきました
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』は17時間の予習を押してでも見るべき映画
- 画期的な万引き対策
- 令和時代のYouTube
- ホリエモンロケットが宇宙に到達
- 宮崎駿の新作アニメ
- お便り 「宮崎駿作品『On Your Mark』についての意見を聞きたいです」
- お便り 「富野由悠季監督のオカマ喋りについて」
- お便り 「女系天皇では国民の尊敬心が揺らいでしまう?」
- プレゼントコーナーと次回予告
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』のここがちょっと
- テレビ制作者が一番テレビを信じていない
- お便り 「面白くないものを楽しむ方法を教えてください」
- お便り 「トランスジェンダーの人が女子競技で優勝するのはいかがなものでしょうか?」
- お便り 「批判に揺るがない方法を教えてください」
- お便り 「スタジオポノックの『小さな英雄』を見ましたか?」
- お便り 「個人教授入会のために背中を押してください」
- お便り 「女オタクなのにBL好きでないことに悩んでいます」
- 締めとプレゼント告知
- 放課後・イタリア旅行の話
- プレゼントコーナー
- お便り「NHKの宣伝はアリか?」
- お便り「妻との離婚問題」
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は17時間の予習を押してでも見るべき映画
『アベンジャーズ/エンドゲーム』、見ましたか? ああ、見た人と見てない人、それぞれですね。
「時間が長いから見てません」(コメント)
その気持ちはわかる。3時間以上あるもんね。
とりあえず、結論から言うと、もう『アイアンマン』とか『キャプテン・アメリカ』とかの、これまでのマーベルの映画を見てないと正直言ってシンドいんです。
去年の3月くらいに公開した前作『アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー』を見てないと、何のことか、とにかくわからない。
だって、一番最初の30分くらいの展開が、失意のスーパーヒーロー達が「もうダメか」と思っているところに、なんかオレンジ色の髪の毛をした姉ちゃんがビューンと飛んできて、宇宙船にみんなで乗って「よーし、やったろうぜ!」と言い出して、宇宙の果でで隠居している、身体がデカいだけのただの爺さんをボコボコに殴った後で、みんなして「虚しい」という感じになって解散するというところから始まるから(笑)。
今の話「ネタバレじゃないか!」って怒る人もいるかもわからないんですけど。本当にこんなところから始まるから、ネタバレもクソもないんですよ。
この「おじいちゃんイジメ」、それまで「強い、強い」言ってきたスーパーヒーロー達が、大挙して1人のじいさんをボコボコにするところから始まるから、それまでの流れを知らないと「何だこれは?」って思うような映画なんですね。
ただ、それまでの流れを知るために過去作の映画を全部見ようとすると、もう20本以上あるんですよ、映画が。
なので、今回は最低限、押さえなきゃいけない映画のリストを作ってみました。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は名作なんです。正直言って、すごく出来が良いから、絶対見た方が良いんです。
見た方が良いんだけども……ただ、そう言いながらも、さっきから僕が言い淀んでいるのはなぜかと言うと「楽しむためには、17時間半掛けて予習しなきゃいけないから」なんですね。
最低限、17時間半かけて8本の映画を見なければいけない。
その、見ておくべき8本の映画というのが、これです。
(パネルを見せる)
これ、あくまでも「最低限、見なければいけない」リストですよ? この順番で見てください。
まずは『アイアンマン』の1作目。これは大事です。
というのも、『アベンジャーズ』というのは基本的にキャプテン・アメリカが主役だから、なんです。
いや、異論があるのはわかります。ただ、基本的に「キャプテン・アメリカが主役で、それに対するライバルであり友達がアイアンマンなんだ」と思って見ておくと、すごくわかりやすいんですね。
まずこれが126分あります。
その次の『マイティ・ソー』シリーズは、どれか1つ見ればいいです。
『マイティ・ソー』も、1から3まであるんだっけな? たぶん、どれを見ても不完全で、そりゃ理想を言えば「全部見ろ」なんですけど。
もうどれでもいいです。『マイティ・ソー』は、見れたやつを見てください。ただ、最低でも1本は見ていないと、ちょっとシンドい。
そして、『キャプテン・アメリカ』の1作目。これは必ず見ましょう。正直言って、一番大事です。
キャプテン・アメリカというのは、体格が「ひよひよ」の……この「ひよひよ」って言葉は、大阪の河内の方の言葉だから、あんまり通じないですね。
細くてヒョロヒョロしてるアメリカ人の兄ちゃんが、「僕も正義のためにナチスドイツと戦いたい!」と思って徴兵事務所に行くんだけど、「お前みたいなひよひよのもやしみたいなやつなんてアメリカ軍に入れるわけないだろ!」と、追い返されてしまって、「悔しい」と思っていたら、「君、特別な実験に参加しないかね?」と言われ、肉体改造を受けて超人キャプテン・アメリカになる。
ところが、キャプテン・アメリカになったはいいんだけど、そんなすごいパワーを持っているにも関わらず、やらされるのは、メチャクチャ恥ずかしいコスチュームを着せられての宣伝だったんです。「さあ、アメリカの若者たちよ、立ち上がろう! ヨーロッパの人たちよ、アメリカは正義の戦いをしているのだ!」という宣伝のために使われてしまう。
そんな中で「実はナチスドイツよりももっと邪悪なヤツが奥にいた」というのがわかる。そして、ちょっと時間軸を超えるようなことが起きてしまうという、すごく良い話です。
この『キャプテン・アメリカ』を見ないと、実は『アベンジャーズ』全体のシリーズに流れている感情線がわからないんですね。誰に感情移入して、どういうお話なのかという基本は、『キャプテン・アメリカ』を見ていないとわからないので、これは必ず見てください。
『キャプテン・アメリカ』の次に、『アベンジャーズ』という映画が公開されました。
この『アベンジャーズ』の1作目も必ず見てください。
その次は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ。
これは、1作目だけ見ておけば大丈夫です。わかると思います。
その次が『アベンジャーズ』シリーズの2作目、『エイジ・オブ・ウルトロン』。
そして、『キャプテン・アメリカ』シリーズの3作目の『シビル・ウォー』。
最後は『アベンジャーズ』の3作目の『インフィニティ・ウォー』。これくらい見てください。
『シビル・ウォー』は大事です。『キャプテン・アメリカ』の『シビル・ウォー』は「なぜ、冒頭でアベンジャーズチームの仲が悪かったのか?」というのがわかる話です。
今、コメントで流れてたんですけど、『スパイダーマン』は最悪、見なくてもいいです。
いや、見た方がいいんですよ? 見た方がいいんですけども。『アントマン』と『スパイダーマン』は、最悪、見なくても、なんとかわかるんですよ。
マンガ家の東村アキコが、『雪花の虎』っていうマンガを描いてるんですけど。
これは戦国時代の話で、それを読者にわからせるためには、歴史的な経緯を説明しなきゃいけないんですよ。
なので、ページの上半分には詳しい解説が載ってるんですけど、下半分は「アキコのティータイムコーナー」になっていて、上に載ってる解説に対して「ここは知らなくてもいい。ここも知らなくてもいい。でも、ここだけ押さえおいて! ここだけは大事!」っていうふうに、一生懸命、読者を誘導しているんですけども。
僕も同じです。
『スパイダーマン』は見なくてもいい映画だということはないんですけども。最低限理解するためには、『スパイダーマン』も『ドクター・ストレンジ』も『アントマン』も見なくて大丈夫です。
それ以外の、絶対に見ておかなくちゃけない作品だけで17時間半もあるんですから。
なので、『キャプテン・アメリカ』の1作目と、最初の『アベンジャーズ』の2つは、2作品で流れるような展開になっているので、これを連続で見ておいて、あとはボチボチ埋めていけばいいでしょう。
こんなふうに、17時間半、1066分もあるんですけども。「じゃあ、1066分を準備に費やしてでも『エンドゲーム』は見る価値があるのか?」って言われると、まあ、あると思います。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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