10月に入って一気に寒くなってきた日本列島ですが、パチンコ店は「P真・牙狼」がその爆発力を見せつけてアツくなってきていますな。
 もう打たれた、爆発できた方もいらっしゃることでしょう。
 
 そんな真牙狼に言いたいこと言うっていうのが今回のコラムです。
 
 前作冴島鋼牙の出玉スピードが遅い、当たってからの祝福タイムは何なんだ、など打ち手の感想をすくい上げて、かなりスピード感のある牙狼になって帰ってきてくれたのは嬉しいです。
 ただ……ただですよ。「あの牙狼が帰ってきた!」と謳うのであれば、どうして変えてしまったの? と言いたくなる部分も多い。
 
 まずスペック……ライダーが出た後では、どこを見ても劣化ライダーに見えます。C時短の存在で多少は差別化もできているし、連チャン率にも影響あるのかもしれませんが、50回しかない時短、30%の右打ち2ラウンド。
 見えている部分に関しては、圧倒的にライダーが上をいってます。
 
 正直スペックに関しては、もちろん試験持ち込みの社内事情もあるのはわかりますが、「やっぱり牙狼は別格!」と他を圧倒するくらいの甘さを感じさせて欲しかった。
 
 あとは演出ですな。これも「真」とつけてしまったがためなのかわかりませんが、牙狼らしくない保留に寄ったゲーム性。
 牙狼剣が飛んでくれば問答無用でアツくて、それ以外は保留変化なんてなくても擬似3してくれりゃ当たるってのが牙狼の印象だったんですが、真牙狼は時代の流れに乗ってか保留のゲーム性が強い。そうじゃないんですよね、保留ゲームは他の台で見飽きてますから、牙狼は牙狼らしくやってくれれば全然打つのに。
 
 また、牙狼SPリーチ中、ホラーバトルで図柄を押し合いしているところもそう。
 他のパチンコ台の影響なんか受けなくていいんです。牙狼が勝てば大当たりって、図柄なんて出さなくてもみんなわかってますから。図柄が入ってくることでバトルがシュールに見えますし、せっかくのカッコいい世界観が台無しになる。
 
 演出の部分では他にもいろいろありますが、個人的に一番は……ラウンド前の昇格演出でV告知をしてるとこですな。
 
 牙狼と言えば手に汗握るラウンドバトル……だったはずなのに、これも北斗無双や仕置人といった近頃の機種の流れなんですかね、当たり後の昇格演出でほぼ決まってしまう。
 
 キバや大河といったバトルからのボタン連打で危機回避……キュインキュインキュイン! あれほど力の入る連打は他にないっていうのに、どうしてこうなったとポカンでしたよ。
 
 もしかしたら、従来の牙狼から脱却して、新しい牙狼を印象付けようという狙いがあるのかもしれません。しかし、海は海でいい、ジャグラーはジャグラーでいいと思う人が多いように、牙狼は牙狼でいいと思ってる人は多いはず。
 
 演出は牙狼のまま、その時代に見合った最高のスペックで、最高の爆発力を見せてくれればファンは打ってくれるはず。それこそが牙狼だし、牙狼は海やジャグラーといった立ち位置で良い存在なんじゃないかと思うんですな。
 
 しょせん牙狼シリーズが好きで初代からずーっと打ってきたオッサンの戯れ言かもしれませんけどね、初代牙狼を知らない若い世代の方にも、どれだけ牙狼がスゴかったか。そしてその意志をシリーズがどうやって受け継いでいくのか。
 そういう部分を大切にして欲しいと思う真牙狼の感想でございやした。
 
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・SANKYO「PFタイガーマスク」
 
 継続率99%の前作を単発で転落させたのは良い思い出。今作は鬼武者タイプの継続率変化型のようですが、それでも高継続なのは変わらないようです。リベンジしたい。
 
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。