パチンコでコラムとか書かせてもらってます、なんて初対面の人にお話をすると、ちょっとパチンコを知ってる人なら「勝てる台って何ですか?」とか「どうやったら勝てますか?」なんて聞かれることが多い。
 ネットなんかでも、自称プロやら業界人やらが、この台は食える! とか書いてたりする。これについて考えていきましょうか。
 
 実際、勝ちやすい台と勝ちにくい台ってのはあると思います。もちろん、回る台や回らない台ってのもある。
 だけど、「勝てる台」なんてのは存在しない。スロットの設定6のように、座れば勝率90%超なんていうのは「勝てる台」と言えるだろうが、パチンコにおいては、座れば90%勝てる……なんて台は世の中に存在しないと言い切っても良いと思う。(遊タイムまで1回転とか潜伏中とかは別にしてね)
 
 そもそもホールのデータを見ても、パチンコは出率85%~ギリ100%って感じで推移してる。(ちなみに85%っていうダントツで低い数字を出してるのは高須クリニック)
 平均的に100%を超えるような台なんて、ホントに存在しないし、もしあったら即稼働停止から撤去というコンボ喰らってます。今日もカツ丼みたいに……
 一方でスロットはマッピーやディスクアップなど、平均的に100%を超える台もあったりする。
 なので、結論から言えば勝ちやすいのはスロットであり、パチンコで勝つのは難しいと言えますな。
 
 でも、実際にパチンコで勝ってるって人もいるし、勝てる台はなくとも勝ちやすい台ってのは存在する。
 海シリーズや新台なんかは導入当初甘くするだろうし、勝ちやすくしてるかどうかはそのホール次第であり、どの台が勝ちやすくされているか? をその時期やホールによって見極める必要がありますけどね。
 
 しかし、勝てるパチンコは釘次第……とも言い切れないと思うんですわ。
 よくプロがボーダー理論をかざして「ボーダープラス3回転だから…」なんて言ってたりしますが、ボーダープラス3回転だとして、1万円で30回転しか差がつかないんですよ。
 そりゃ10万20万と打てる時間と余裕があればボーダー1回転の重みって出てくると思いますが、普通の人はそうじゃないワケで。
 回れば勝ちやすいなんて小学生でもわかる算数の話。それを「回る台を打て」なんてのは、パチンコとしてはプロかもしれないけどドヤ顔で言うほどの話じゃない。
 
 なので次郎は勝てる台勝てない台ではなく、「パチンコで勝てる人はいる」と答えますね。
 勝ちやすい台ってのは存在するし、それはホールそれぞれ、人それぞれによって違うとも思う。
 パチンコで勝つコツってのは、以前にもお話しましたがヤメ時が重要。出率が100%を超えないということは、長く打ってたらマイナスになるってことです。
 それなら、マイナスになる前にやめればいい。ダラダラ打たずに出たらササっとやめる、出ない日は投資を増やさずにパッと帰れる人が勝てる人。
 なんとなくこの台相性がいいなと思ってる人は、その台の攻め時ヤメ時がわかってる、100%を超える打ち方をしてるってことになるわけです。
 よく勘違いしがちなんですけど、“この人は持ってるから勝てる”ってことじゃなくて、勝ち逃げする、負けててもやめるってのはギャンブルにとって難しい話で、それを意図せずとも常にメンタルを乱さずに立ち回れる人は勝てる人になれる素養があると思う。
 
 できればこの先、そんなこと考えずとも勝てるようなパチンコ台が出てきてくれれば一番なんですけども、状況を見る限りはどんどんホールは回収していく流れですし、より一層ヤメ時ってのが求められる時代になっていきそうではあるんですよね。
 
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・SANKYO「Pフィーバーダンまち」
 
 スペックは海以上に甘そうなループタイプのミドル。けど、ヘソ付近にクルーンがあって、回らないようにされてる可能性もありそう。ファンが多い版権だけに、甘くあって欲しいのですが。
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。