先週は高尾が民事再生手続きをした、というニュースで業界に激震が走りました。とくに下請けのような会社はどこもバタバタしていたようで、次郎の耳にも色んな情報が舞い込んできました。
 かねてからヤバいと言われてきた高尾ですが、やっぱりか……という印象だった、というのが正直なところのようですね。
 
 パチンコ業界のニュースに興味のある方はネットで債権者向けの文書を見た、なんてこともあるかもしれませんが、ぶっちゃけそれ以上……いや、それどころじゃない問題が山積みのようです。
 債権者の方にもお話を聞いたんですが、さすがにこのコラムで公にできる話じゃないことばかりでしたね……詳しく知りたい方は次郎個人宛でご連絡ください。話せなくて申し訳ない。
 
 カイジショックと呼ばれる遊技機の下取りによる損失、そして前社長の殺害事件から歯車が狂ってしまったことは間違いないです。
 
 とにかく言えることは、民事再生ということで奥村遊機のように業界から撤退するのではなく、マルホンのようにこれから立て直しを図っていくことになると表明されていますが、関係者の方たちからお話を聞くかぎり、ぶっちゃけ無理じゃない? ってこと。
 
 カイジシリーズでは面白い台もあったし、一騎当千はダイイチに版権が移ってしまいましたが、クイーンズブレイドでも楽しませてもらいました。かつてはスパイダーマンやダークローズのような攻めたスペックも意欲的に作っていただけに、もし高尾がなくなってしまうような未来であれば悲しい限りであります。
 
 また、当然痛手を受けているのは下請けの協力会社。
 とくに映像会社や役物などの部品会社は大きな打撃を受けてしまっているようです。
 メーカーがこうして倒産してしまうことによって、アニメ業界などエンターテインメント業界にも影響があることは知っておいて欲しい話。
 
 そしてこれは今年に入ってから1000店舗以上と言われるパチンコ店の倒産も少なからず影響があったことでしょう。
 
 1000店舗と言えば、平均で200台としても20万台のパチンコ・パチスロがなくなったことになります。1台50万円近い現在、単純計算で1000億円分の機械代ですよ。
 それだけ少なくなってしまったシェアを争うとなれば、高尾の倒産は氷山の一角と言われても大げさではないと感じてしまいますな。
 
 次はどこのメーカーが……なんてよく聞かれたりもするんですが、倒産という意味では次郎の耳には今のところ入ってきていません。撤退するかも、という話はよく聞きますけど。
 
 とにもかくにも、業界がV字再生するためには、今んとこスマートパチンコ・スマートパチスロの新しい時代に希望を見出すしかないでしょう。甘く勝てる機械が登場して、遊技人口を増やすのが一番の近道ですからね。
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・京楽「PぱちんこGANTZ3」
 
 小当たりラッシュだとヒットは難しいんでしょうか。そういったスペック面での気になることもありますが、演出の使いまわし感がガンツで一番怖いところなんですが、はたして。
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。