日頃、PANDAPIA channelをご覧頂き、ありがとうございます^^!
放送中のコメントにあった質問に対して、この場をお借りして色々と答えたいと思います^^
梅梅(メイメイ)の母・蘇蘇について
和歌山で「浜家族」を形成した“伝説”の『梅梅(メイメイ)』。今年生まれた赤ちゃんたちの中には梅梅の孫や血縁がいたりします。
生放送の際、運営コメントで赤ちゃんたちの生い立ちや個性を紹介しているのですが、どうしても梅梅の話が出ていまします^^。その際に「梅梅の母である蘇蘇は今どうしていますか?」との質問がありましたので、お答えします。
蘇蘇(スス)♀
生年月日:1983年頃(推定) 野生からの捕獲なので父母は未詳
2014年11月26日、パンダ基地にて撮影
蘇蘇は野生から保護されたパンダです。1986年5月16日、四川省楽山市の馬辺イ族自治県(ばへん-イぞく-じちけん)の森から、食べ物を探しに村に下りて来た3歳前後と思われるパンダを現地の人たちが発見しました。現地の人たちはこの生き物を詳しく知らなかった事から、銃で殺そうとしていました。幸いパンダを知っている人が現れ、当時竹の枯死問題で食料不足だった事から野生パンダの保護活動が盛んになっており、銃撃で傷ついたこのパンダは成都動物園に送られる事になりました。この時の傷で、このパンダの右目は見えなくなってしまいました。成都動物園で治療が施され、発見された地名の「蘇壩郷」から「蘇蘇(Susu)」と名付けられました。それから一年後の1987年、蘇蘇は4ヶ月間オランダに行き、オランダ皇室の熱烈な招待を受けました。
蘇蘇はとても健康で、その後2回出産しました。一度目の出産では男の子の科比(クービー)を、二度目の出産では双子の女の子、蜀蘭(シューラン)・梅梅(メイメイ)を生みました。
どの子も繁殖力が強い事で有名で、特に梅梅(メイメイ)は「浜家族」と呼ばれる大家族を形成しました。
今年、推定年齢31歳になった蘇蘇はパンダ基地のパンダたちの中で最高齢です。まだまだ元気な健康体で、現在は成都パンダ繁育研究基地の「14号別荘」で晩年の日々を過しています。
蘇蘇のあゆみ
1986年5月16日、馬辺イ族自治県の「蘇壩郷」で発見、銃撃されるも救われた。
1986年5月23日、成都動物園へ搬送。治療を施される。
1987年5月、オランダの展示会に参加。HilvarenbeekのBeekse Bergen公園にて。
1987年9月、成都動物園に戻る。
1988年、パンダ基地へ引っ越し。
2004年4月26日、上海動物園に出張。
2006年5月、パンダ基地に戻る。
2008年2月3日、蘇州動物園に出張。
2010年3月8日、成都動物園に戻る。
2013年、パンダ基地に戻り、現在に至る。
蘇州動物園にいた頃の蘇蘇
パンダ基地に戻った頃の蘇蘇
梅梅(メイメイ)の双子の姉・蜀蘭(シューラン)について
蜀蘭(シューラン)
生年月日:1994年8月31日
蜀蘭について
蜀蘭は「奇跡のパンダ」として有名な梅梅(メイメイ)の双子の姉です。1996年4月25日、蜀蘭は蘭州動物園へ引っ越し、そこで幼年時代の生活を過ごしました。当時は人工飼育のパンダたちも多くはなく、女の子の双子であった蜀蘭は、蘭州動物園にいた男の子のパンダ哈蘭(ハーラン)と交換することになりました。ちなみに成都パンダ基地にやって来た哈蘭はその後梅梅と交配し、奇珍(チージェン)、奇縁(チーユェン)、良浜(ラウヒン)などの子だくさんなメスパンダを作りました。
蜀蘭が蘭州動物園に行ってから三年後の1999年1月、蜀蘭は恋ができるように、成都パンダ基地に戻りました。そして3年後の2002年の春、蜀蘭は和歌山にいる永明の精子を使い人工授精を受け、2002年8月23日午前1時頃オスの赤ちゃんを産みました。その赤ちゃんは「蘭宝(ランバオ)」と名付けられ、一歳になってから蘭州動物園に戻りました。しかし2012年8月30日、蘭宝は死んでしまいます。
蜀蘭は2004年、師師(シシ)と恋をし、10月21日にオスパンダの蘭仔(ランザイ)を産みました。この出産ではパンダ史上、妊娠期間の一番長い200日の妊娠で出産するという世界記録を作りました。2007年7月28日、蘭仔は蘭州動物園に行き、現在に至ります。
蜀蘭は現在、雅安市の碧峰峡パンダ基地で暮らしています。
蜀蘭の外見の特徴
双子妹の梅梅ととても似ています。顔が横に広く、正面から見れば滑らかな逆三角形です。
蘇蘇から始まった家系図紹介
生放送で梅梅の話をする際、2014年生まれの珍多(ジェンドゥ)、七巧(チーチャオ)七喜(チーシー)姉妹の血縁だと言っても「誰の子が誰々で誰々の子が何某で、何某の子がほにゃららで…」と、旧約聖書並みの世代交代物語になってしまうので「家系図を!」との要望が多かったです^^。で、ちょっと書いてみたらとても大変な事になってしまいましたので、「父親」の項目を省略した母系の家系図を梅梅の曾孫まで分かるように書いてみました。ただし、本当に横に広がりすぎるため、孫の代からは「系図」になってません^^
本当に簡略化したモノですが、2014年生まれの珍多、七巧、七喜の位置関係が分かると思います。
梅梅、凄いです^^!
コメント
コメントを書く蘇蘇と蜀蘭の紹介ありがとうございます。
蜀蘭は本当に梅梅によく似ていますね。
それにしてもすごい、もう12/2に生まれた双子が家系図にのってる!