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はじめまして! ストレートエッジのよぴおじと申します。
このチャンネルは「ラノベは人生!」ということで、ラノベに関わるニュースの話題から入りますと、この記事が掲載された前日の約1週間前には『涼宮ハルヒの直観』が発売になりましたね! 皆さんはもうお手に取ったでしょうか?
『涼宮ハルヒの憂鬱』からはじまる『涼宮ハルヒシリーズ』の9年半ぶりの新刊ということで、発売発表されたときから話題になり、私自身も久しぶりのハルヒの新刊ということで楽しみにしていました。
世間的にすごい作品だと言われることの多い『涼宮ハルヒシリーズ』ですが、実はストレートエッジで働いている私にとって「原点」のひとつだと思っています。
今回の記事では、そんな『涼宮ハルヒシリーズ』と私という編集者の話を少しだけ書かせていただこうと思います。
(作品については、私個人の考えでありご指摘あるかと思いますが、もし良ければお付き合いくださいませ……!)
『涼宮ハルヒシリーズ』の何がすごいのか、ということについて語るにあたり、まず『涼宮ハルヒの憂鬱』の角川文庫版に収録されている筒井康隆先生による文庫解説を引用させていただきます。
「涼宮ハルヒの憂鬱」はラノベである以前に優れたユーモアSFであるということだけはまず言っておく。最初のうちは性格的に周囲と乖離している女子高校生を主人公にした青春ドラマかと思いながら読んで行くうち、だんだんとんでもないことになってきて、語り手のキョンと綽名あだなで呼ばれる少年を除く副主人公たちがそれぞれ宇宙的な組織から派遣されているAI、未来から来た少女、正体不明の機関に所属する超能力者であることがわかってくる。※KADOKAWA文芸WEBマガジン カドブンより抜粋
巷では様々なことを語られているわけですが、筒井先生の抜粋文章内で出てくる単語を整理するだけでも
『涼宮ハルヒの憂鬱』は
ライトノベルの要素があり、
SFの要素があり、
ミステリーの要素があり、
オカルトの要素があり、
青春ドラマの要素もある。
そんな多くジャンルの集大成を楽しめる作品だと私は思います!
あわせて、表題ヒロイン・涼宮ハルヒによる有名な自己紹介文も引用します。
『東中出身涼宮ハルヒ ただの人間には興味ありません この中に宇宙人 未来人 異世界人 超能力者が居たら私の所に来なさい 以上! 』※『涼宮ハルヒの憂鬱』より抜粋
この台詞は『涼宮ハルヒの憂鬱』を良く表していて、この作品は「高校生(中学出身)」「宇宙人」「未来人」「超能力者」が登場し、それぞれの要素の【オイシイ部分】がギュッと一冊の物語として綺麗に組み合わさっています。
色々な意見があると思いますが、『涼宮ハルヒシリーズ』では各巻ごとに、強く出る要素が異なっており、第一作目『憂鬱』はシリーズ中でも最もバランスのとれた傑作だと思います。
さて、ここでもう一度、筒井先生の文庫解説を引用させていただきます。
この第四作についての詳細を未読の読者のため明らかにすることができないのは残念だが、それまでの単なるSFとは違って不条理感のあふれる純文学的要素が極めて強く、読者はある種の感動に襲われる。
これは『涼宮ハルヒシリーズ』を読んだ筒井先生の感想なのですが、ここで言及されている「第四作目」とは『涼宮ハルヒの消失』という名前で刊行された作品です。
『涼宮ハルヒの消失』は『憂鬱』とも他の前二作品とも異なる青春ドラマの色が強く発揮されている作品でした。
私は『涼宮ハルヒシリーズ』のなかでも取り分け四作目『涼宮ハルヒの消失』から強い影響を受けており、それこそが自分の「原点」であるという最も大きな理由です。
――と、実はここまでが前フリを兼ねた『涼宮ハルヒシリーズ』の紹介で、以降が私の自己紹介コラムの本題になります。
『涼宮ハルヒ』の作品紹介から、私がストレートエッジで働いていることに繋がるわけですが、特に興味のない方は、ここまで読んでいただきありがとうございます。
『涼宮ハルヒの憂鬱』に興味を持った方は是非ご一読ください。
そして本編を読むに至らない方も、筒井康隆先生の文庫解説は【こちら】で全文読めますので、ご一読をオススメいたします。
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