そろそろ3月11日がやってくる。震災は起こらない方がいいに決まっているけれど、それは分からないから、次に起こったときに“備える”のも必要だ。

2017年3月4日に発売予定の「備え梅」は、その名の通り“もしもの時に備えるための梅”だ。

備蓄品といえば水や米、小麦粉、缶詰、レトルト製品、カップ麺などが主流だが、農林水産省が発表した「家庭用食料品備蓄ガイド」の副菜として、実は梅が掲載されている。梅には、疲労回復に有効なクエン酸が多く含まれ、リンゴ酸、コハク酸、その他の有機酸が豊富に含まれている。食中毒を防ぐ効果もあり、昔からわが国で親しまれている保存食だ。

そんな梅を気軽に備蓄するのが「備え梅」。プロデュースチームBambooCutが、2016年の熊本地震をきっかけに、災害や緊急時に梅を備えることを思い立ち、製作を開始したのだという。これまでも「にっぽんの梅干し展」「立ち喰い梅干し屋」などを企画開催し、梅干しと向き合ってきたチームだ。

梅干しのことを想像しただけで、よだれが出る人は多いだろう。唾液の分泌量が減ると、免疫力の低下につながりやすいという。震災時、思うようにご飯を食べられなかったり、緊張状態が続くと唾液の分泌が減り、感染症のリスクが高まる可能性もある。

幻の「杉田梅」を使った、こだわりの梅干し「備え梅」




「備え梅」に使用するのは、神奈川県の梅林で栽培される、大きくて果肉がやわらかく、幻の梅と呼ばれる「杉田梅」。その杉田梅を長年漬け続けている乗松祥子さんの梅干しを採用している。



保存性、耐圧性に優れた個包装にして、震災時に3日間ライフラインを保てるよう3個+味見用の1個で、巾着には4個入り。もちろん小売りも可能なので、味見しすぎても問題ない。

2017年3月4日以降、公式サイトにて購入が可能になる予定。「備え梅」は震災時に役立つのはもちろん、山登りや外国の友人へのお土産にもいいかも。

備え梅
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