普段気にしていない光景も、見方が変わると、その動き自体に「美しさ」を発見できるのではないだろうか。

2016年に2ヶ月間日本に滞在したというイギリスの家具デザイナーHugh Millerさんは、日本の伝統工芸やコーヒー文化に魅せられて、家具コレクション「The Coffee Ceremony」を制作した。

コーヒーを作るための一連の流れが、この家具コレクションに詰め込まれている。


こちらは「Coffee Table no.2」。

ポットを置く所は金属の棒が突き出ていて、カップや粉を収納できる引き出し式のトレイが付いている。



この家具を使用すれば、実に贅沢な「コーヒーの時間」を楽しむことができるだろう。


日本らしさと西洋らしさを掛け合わせたようなデザインの「Coffee Cart no.1.」。

脚の部分には日本の木工技術が使われていたり、写真の中で使用されているカップは日本の陶芸家・福岡彩子さんのものだ。

カップを受けるネットとして使われている竹細工は、竹工芸家・佐川岳彦さんの作。


小物も一連の作品だ。

コーヒーを淹れる作業というものは、無駄がなく、一連の動きが確かに美しいのかもしれない。

あたりまえのように見ている光景も、家具デザイナーでもあり、職人でもあるHugeさんの感性を通ると、こんな形になるのだなぁ。帰国後すぐに制作し完成させた彼の情熱を感じながら、この家具たちを使ってみたい。

The Coffee Ceremony [Hugh Miller
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