「今月の家シネマ」は、アップリンク・クラウドで楽しめるオススメ映画作品を、アップリンクスタッフが独自の視点で執筆し、紹介する連載。
日本の約10倍の人口、約9倍の面積を誇るインドには、長い歴史と多種多様な文化が共生している。特に日本人にもおなじみなのが、カレーとヨガだ。今月は、そんなインドに行きたくなるような、2本のドキュメンタリー映画をご紹介。
10万食の豆カレーの行方を追うドキュメンタリー『聖者たちの食卓』
映画『聖者たちの食卓』は、インド北西部のアムリトサルという都市にあるシク教の聖地・黄金寺院で、毎日無料で振る舞われる10万食の豆カレーが調理され、食され、片付けられていく様子を淡々とカメラに収めたドキュメンタリー。
巡礼者、旅行者問わず、ここを訪れるすべての人のために、このカレーは用意されている。
目黒のさんま祭りで用意されるさんまは7,000匹。石原軍団が5日間で提供した炊き出しは12,000食。1日10万食という数がいかに膨大なものかがわかるだろう。単に鍋と人の数が多いだけではなく、500年以上に渡る歴史の積み重ねで編み出された、最も効率のよい流れ作業がそれを可能にしているのだ。
実に手際よく進められる調理、食事をする人の流れ、巨大な皿洗い場での後片付け、そのすべてに無駄がなく観ているだけで爽快な気分にさせてくれる。奉仕と分かち合いの精神が生み出した豆カレーを、現地に一度食べに行ってみては。
ヨガ初心者のドイツ人監督による『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』
所変わって、南インドが舞台のドキュメンタリー映画『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』では、その名の通りヨガの成り立ちを追ってヨガ初心者のドイツ人監督が旅をする。
近代ヨガの父と呼ばれるティルマライ・クリシュナマチャリアの教えを辿り、その弟子や息子に直接教えを請う、身体の固い監督。その姿はおもしろおかしくもあるが、人々との交流や過去の資料を通して、近代ヨガがただの健康法ではなく精神的な強さを得るための方法でもあることに気付いていく。
現在のヨガ人口は日本で770万人、世界では3億人とも言われ、もはやブームではなく生活の一部になりつつある。なぜこんなにも急速に広がっているのか、その答えが見えてくる、ヨガ未体験の方にも経験者にもおすすめの1本。
インドへ行って腹を壊した話と同じくらいの高確率で、人生観が変わったという話をよく聞く。カレーにしてもヨガにしても、よりよく生きるための哲学がそこにはあり、インドという国には世界中の人々を夢中にさせる魅力が詰まっているようだ。
『聖者たちの食卓』『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』[UPLINK Cloud]
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有効期限:6月15日(木)13:00〜7月14日(金)12:59まで
・インドに渡り、ヨガもカレーも極めました
・自然とヨガのポーズがとれるチェアで、ストレスをリセットしたい
・インドで、古新聞の第二の人生を見つけたよ