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燃料を使わない究極の調理。ソーラーオーブンの「GoSun Go」を使ってみた
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燃料を使わない究極の調理。ソーラーオーブンの「GoSun Go」を使ってみた

2018-03-06 22:00
    ライフハッカー[日本版]より転載:

    2018年も3月に入り、気温も日差しも暖かくなってきました。これからの季節は、屋外でBBQがしたくなってくる人も多いのではないでしょうか? とはいえ、場所を決めたり、道具を集めたり、燃料を確保したり、とBBQは何かと準備が大変だったりします。そんなBBQのメンドクサイを解決するおもしろいプロダクトが、クラウドファンディングサイト「machi-ya(マチヤ)」にて紹介されていました。

    ソーラーオーブン「GoSun Go(ゴーサン・ゴー)」は、太陽光で調理する全く新しいタイプの調理器具。太陽光で充電とかじゃないですよ。調理するんです。

    開発したのは米国のGoSun社。GoSunのプロダクト自体は何年か前に紹介されていたので見たことがある人もいるかもしれませんが、今回の「GoSun Go」はポータブルタイプの新製品になります。サイズは、長さ36cm、幅8.57cm、高さ17.78cm、重さは900gと、確かに持ち運びしやすいスペック。今回は、そんなGoSun Goを屋外に持ち出し、実際に使ってみたので、その様子をレポートしたいと思います。

    GoSun Goの使い方と仕組み

    当たり前と言えば当たり前ですが、GoSun Goの使い方は極めてシンプルです。食材を円筒状の筒の中に入れて、本体を太陽に向けて待つ。それだけです。火を使わない分、使い方に複雑なところはありません。一応ユーザーガイドが同梱されていますが、読まなくても使い方はわかる感じでした。

    いっぽう、プロダクトそのものには、なかなかの工夫が詰め込まれています。食材を入れる「円筒状の筒」は単なる入れ物ではなく、ガラス製の真空断熱チューブになっていて、外から取り込んだ太陽光の熱を外に逃さない仕組みになっています。イメージとしては「炎天下の車の車内」のような感じでしょうか。これにより、外の気温に関係なくチューブの内部は温まっていくため、太陽さえ出ていれば、外気温が低い冬でも調理ができるそうです。

    本当に調理できるのか

    では、実際に調理できるのか? 調べるため、3月の晴れた日に屋外に出て使ってみました。ちなみに、気温は11℃。昼間は太陽は出ていて温かいものの、太陽が雲に隠れたりすると、冬用の上着を着ないとまだ肌寒いくらいでした。

    用意したものはソーセージ、キノコ、アスパラガス、チーズの4種類。選定理由は特にはないですが、完成した見た目が良さそうなものを選びました。肉を薄切り肉じゃなくソーセージにした理由は万が一火が通っていなかった場合に恐ろしいことになりそうでビビったからです。

    食材用トレイに食材を入れたら、そのまま真空チューブに差し込みます。ちなみに、このときに食材と一緒に水を入れる必要はありません。GoSunで調理すると、食材から水分が出て、その水分で蒸し焼きにしてくれるためです。

    すべて入ったら、本体を太陽に向けましょう。ここでのポイントは本体に付いているGoSunダイアルを見ること。GoSunダイアルの中心にドット(点)があるので、その影が垂直になるように角度を調整しましょう。本体裏側に付いているスタンドで本体を起こせば、傾斜をつけて太陽に当てられます。

    角度を調節したら、あとは待つだけ。ユーザーマニュアルには晴れた日で最短20分で調理可能とあったので、スマホで20分のタイマーをセットしました。10分ほど経つと、チューブの上部が結露してきました。内部が高温になっているのはわかりますが、真空断熱されているのでチューブの外側は触っても熱くなく、安全です。

    そして、20分後、ついに真空チューブをオープン!

    しっかり湯気が出ていて、中が高温なことがわかります。できあがった食材は「蒸し焼き」のような状態です。ただ、一部金属に触れていたソーセージなどはちょっとした焦げになっている部分もあり、相当な熱が加わったことがわかります。この感じであれば、薄切り肉でも十分調理できる気がしました

    ソーセージはアツアツ。チーズはトロトロ。キノコはしっかりと火が通っていて美味。アスパラガスも、中はジューシーかつ素材の味がしっかりしていました。特にアスパラガスは、カットせずそのまま入れたので本当に調理されるか心配だったのですが杞憂でした。食材の水分だけで調理するタジン鍋と同じように、最低限の水分だけで蒸し焼きにすることで野菜の旨味がしっかり凝縮される効果もありそうです。

    調理時間は長め、準備と管理は楽

    今回は快晴の日で、20分ほどで調理ができました。ただ、GoSun Goのユーザーガイドによると、GoSunの調理時間はさまざまな環境によって左右されるようです。外気温や風には影響を受けないものの、湿度や雲の状態によっては調理時間が長くなります。

    20分でも調理時間としてはまあまあ長めですが、ガスや火のように常に誰かが見ていないといけないタイプの調理器具ではないので、「太陽に向けてセットして放置」でいいのは楽だと感じました。また、燃料の購入や持ち運びも不要なので準備は本当にエコそのもの。環境コンシャスな人は「俺は二酸化炭素を増やしていないんだぜ」と自慢して良いと思います。

    太陽光で調理する「GoSun Go」は、クラウドファンディングサイト「machi-ya(マチヤ)」にてキャンペーン中です。今年の夏は、新しい調理体験を試してみてはいかがでしょうか?

    >>太陽光で調理する「GoSun Go」の支援はこちらから

    Image: machi-ya

    Source: Youtube, machi-ya

    (大嶋拓人)

    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2018/03/420884/
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