ブログやfacebookにキュートな猫の画像をアップしている人、いますよね。それらの画像を見てもわかるように、猫はとってもフォトジェニックな動物。
そこで自分も自宅の猫や、友人宅で飼われている猫を撮影してみると……落ち着きなく動きまわったり、目線をカメラに向けてくれなかったりと、これがなかなかうまく撮れない!
というワケで今回は、ペット雑誌を中心に愛らしい猫の写真を撮影している、カメラマンの浜田一男さんに取材。猫をデジカメで上手に撮るための、ちょっとしたコツを教えてもらいました~。前篇、後篇に分けてお送りします。
■コツ1 撮影前のコミュニケーションを大切に!
猫はもともと、神経質な面がある動物だと言われます。だから写真を撮る時は、「その猫と事前に、よくコミュニケーションをとることが大切です」と浜田さん。
「撮影前に撫でたり、オモチャ遊びが好きな場合は一緒に遊んであげたりしてください。そうすれば猫ちゃんが警戒心を解き、安心してくれるので撮影が楽になります。猫ちゃんがリラックスしてくれれば、きっと良い表情や動きの写真も撮れるはずです」
事前によくコミュニケーションをとり、信頼関係をつくっておくことで、撮影中に猫たちにかかるストレスも軽減すると浜田さんは言います。
■コツ2 猫の目線より低くカメラを構えよう
猫を室内で撮影する時は床に寝ころがり、猫の目線よりカメラを下に構えて仰ぎ見るように撮影するのがオススメです、と浜田さん。
「こうすると、今まで見えなかった“猫ちゃんの目線から見た世界”を撮影することができますよ」
なお撮影の際は、猫の背景にあまり物などは入れないこと。背景はできるだけシンプルにして、被写体である猫を強調しましょう。
■コツ3 猫の動きをとらえるため、ISO感度は高めに設定
猫の動きはとても速いので、カメラがその動きをとらえきれず、写真がぶれてしまうことが。
それを防ぐため、猫を撮る時はデジカメの手ぶれ補正機能をオンにします。また撮影感度(ISO感度)が付いているカメラなら、その数値をできるだけ大きく設定しましょう、と浜田さん。
「ISO感度の数値を200から400、さらに800と上げると、シャッタースピードが速まり、手ぶれや被写体ブレのリスクを軽減できます。デジカメの性能にもよりますが、動きまわる猫を撮る場合は、このISO感度の設定を400から800の間に設定するのがオススメです」
なお、高めに設定したほうが良いISO感度ですが、数値を上げるほど、画像にノイズが出るというデメリットがあるそう。
「私の持っているコンパクトデジカメも、ISO感度が800を超えるとノイズが目立ってきます。ただ今はデジカメの技術も日進月歩で進歩しており、ISO感度が10000を超えてもノイズが目立たない機種も出ています。ISO感度の設定の目安についてはご自身のデジカメの取り扱い説明書、もしくはメーカーや販売店などに聞いてみるといいでしょう」
後編は猫の撮影に適したお部屋環境のお話をします。お楽しみに!