• このエントリーをはてなブックマークに追加
Yチェアって実際どう? 20年を共にしてみて…
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

Yチェアって実際どう? 20年を共にしてみて…

2018-11-23 22:00
    20年。もし人間ならば、成人です。

    「椅子の巨匠」こと、ハンスJ.ウェグナーが1949年にデザインしたYチェア。60年以上に渡り、不動の人気を誇っています。

    しかし、一体どこがそんなに魅力なのか、20年使ってきたIさんに聞いてみました。

    60年愛されるだけの形

    やっぱり、まずは形としての美しさじゃないでしょうか。

    光に当てたり、見る角度を変えたりする度に、いろいろな表情を見せてくれるんです。

    後ろから見た姿なんてね、ちょっと彫刻的ですらあるんですよ。

    そう語りながら、どこか遠い目でYチェアを見つめるIさん。

    末の娘が生まれたタイミングにカール・ハンセン&サンで購入してからはや20年。

    家族の歴史を共にしながらも、まだまだ飽きは来ていないといいます。

    疲れない座りごごち

    「座ってみてもいいですか?」と聞くと、「もちろん」と嬉しそうなIさん。

    少し遠慮しながら礼儀正しく座ってみると、「違う違う、そう座るんじゃないんです」とIさん。

    Yチェアは「くつろぐ」ことにこそ、その力を発揮するんです。

    例えば、背板が斜めになっているから、もたれて座ることに適してる。

    なにより背中のY字に注目です。そこが二股になっているから、寄りかかっても背骨が背板に当たらないでしょう。

    なるほど、もたれてみると確かに痛くない!

    背板にクッションがあるわけではのに、デザインの工夫ひとつで気持ちよく座っていられるんですね。

    長ーく使える

    このYチェアはね、15年目くらいで一回ペーパーコードを張り替えてもらってるんですよ。

    ※ペーパーコード:Yチェアのヒモ。実は紙でできてる。

    表面も磨いてもらってね。だから、20歳とは思えない美しい木肌をしているでしょう。

    まったくその通りです。話を伺うまで、てっきり新品なのかと思っていたほど。

    リペアは手間や金額など、大変ではないのでしょうか?

    いや、ぜんぜんですよ。青山のカール・ハンセン&サン ジャパンに持っていけば、2週間くらいでやってくれますから。

    金額も確か2万円くらいだったかな。すごくキレイになって帰ってきてくれて、感動しましたよ。

    う〜ん、この手厚いサポートが愛好家を増やしていくのかもしれない……。

    価格的にも手が届きやすいのが嬉しい

    あとはね、こんなことを言うとアレだけど、比較的手が届きやすいんですよ。

    本体価格で10万円くらい。名作椅子ってどうしても30万とかするものも多いからね……。

    それに比べたら手が届くし、すこし頑張れば何脚か購入できるから。

    そう口にするIさんは、窓際のワークデスクにYチェアを添えていました。

    毎年1万脚が日本市場に出ると言われるYチェア。

    不思議とMacとも調和するその姿に、一体どれだけの家庭で愛され、親から子どもに受け継がれてきたのか思いを馳せてしまいます。

    ー僕もいつか、息子や娘に受け継いでみたいな。そう思いながら、I邸を後にしたのでした。

    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2018/11/471732/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。