• このエントリーをはてなブックマークに追加
名もない風景にひろがる宇宙。アンネ・シュヴァルベ写真作品集 「Vulkan oder Stein」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

名もない風景にひろがる宇宙。アンネ・シュヴァルベ写真作品集 「Vulkan oder Stein」

2013-04-02 12:32
    tumblr_mfinnz3XrN1qgqbvro4_1280
    どこまでも風通しのいい透明な風景。

    アンネ・シュヴァルベさんの作品集を開くと、そんなかざり気のない風景に出会えるような気がします。



    写真に写っているのは、鉱物や砂、水面などの名前もつけられないような風景ばかり。でも、その写真をみていると、だんだん静かな気持ちになってくるのが不思議です。



    いつの時代なのか、どこなのかもわからない風景。



    こちらはまるで、地球以外の星の鉱石のようです。



    曇り空か空気の対流を写したようなショット。でも、なぜか温かい感じがします。



    シュヴァルベさんは前作「Wiese」(2011)で、自宅周辺の草地を何年も撮りつづけていました。そこで被写体になったのも、野の花や藁(わら)といったものばかりでした。派手で大きな花ではなく、野の花に着目するところがシュヴァルベさんらしいです。



    なんのかざり気もないのに、光がある。その不思議な光に、癒されるような気がします。

    この作品集は本のように綴じられてはおらず、一枚一枚、そのまま封筒に入っています。そのとりとめのない感じごと、紙のケースに閉じ込められている、そんな作品集です。

    この作品集の詳しい情報はこちら
    現在開催中の展覧会情報はこちら
    画像/素材提供:© Anne Schwalbe

    (宮越裕生)

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2013/04/64699/
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。