10年という月日が経つと、いま住んでいる部屋も、立場や環境も大きく変わってきます。ただ、たとえ環境が変わっても「これだけはずっと持っていたい」というモノが、ひとつはある……。

そこで、さまざまなジャンルで活躍する方々に「10年後も手放さない」思い入れのあるモノを、31×34.5cmという限りのある『ROOMIE BOX』の中に詰め込んでもらいました。

なぜ、「10年後も持っている」と考えるのか―――。大切に持ち続けるモノについて語る姿から、その人の暮らしが徐々に見えてきます。

モデル 田中美保


ファッションモデル。1983年1月12日生まれ。小学生のときにスカウトされデビュー。『Seventeen』『non-no』『mina 』『mini』『MORE』『LEE』などファッション誌でレギュラーモデルをつとめ、現在に至るまで多くの雑誌の表紙を飾る。TV・ラジオ・CM出演、ファッションブランドとのコラボなどでも幅広く活躍中。公式インスタグラムは28万フォロワーを超える。プライベートでは、2012年、プロサッカー選手の稲本潤一氏と結婚。一児の母。
Instagram:miho12tanaka

10年後も手放さないモノ

夫からもらったネックレス

子どもの出産後、夫からもらった記念のネックレスです。

子どもにまつわる思い出のものをアクセサリーで欲しいなと思っていて。とはいえ、デザインは自分で考えて夫の友人のデザイナーさんにオーダーしたものなんです。夫がロンドンにいた頃からの仲のいい友人で、結婚指輪も作っていただきました。今はHELICAL CHORDというブランドにいる方で、オーダだから一応、世界でひとつだけかな?

ずーっとつけていたいので、流行り廃りがなく、インパクトはあるけどありすぎないデザインということで、シンプルにプレート型にしてもらいました。

イニシャルの「I」をダイヤで入れてもらって、重ね付けもしたいので、市販のネックレスよりもちょっと長めだけど長すぎないサイズ感にこだわりました。

本当に、毎日ずっとつけてるんですけど、ちょっとでもインスタに写真が上がると、「すごい可愛いですね〜!」と反響があるんです。

でも、これよく子どもが噛んでるんですよね。引っ張りそうになったら、強めに「ダメ!」って言うんですけど、抱っこしてるとプレートの部分を食べてる(笑)。

このネックレスができ上がったとき、夫は「高いな〜」と言ってました。高かったみたいです(笑)。誕生日のときもそうなんですが、夫からのプレゼントはいつも私が選んでいます。「選んでも絶対使ってくれなそうだから、自分で選んでね」って言われてて(笑)。でも、欲しいものをもらえるので、無駄がなくていいですよね!

一方で夫へのプレゼントは、私が選んでいますね。自分で選んで買ったりもしますけど、私が買ってきたものは割と着てくれるてるかな。まぁ、うちの夫はほぼジャージなんですけどね。

世界に3冊しかないアルバム

私たちと両親、世界で3冊しかない結婚式のアルバムです。

たまたま結婚式の直前に、撮影で出会った須藤敬一さんというカメラマンさんが「僕ウェディングも撮ってるんですよ」とおっしゃっていて。ナチュラルな感じを出したい、と思っていたところだったので、お願いして撮っていただいたんです。

アルバムのデザインも全てお任せしていて、なんか、おしゃれですよね! バチっと決まって撮ってもらうより、ちょっとおしゃれな感じが気に入っています。

これ、実は品川の水族館なんです。バージンロードが青色で可愛いんですよ。開園前にやらないといけないので、朝はめちゃくちゃ早いですけどね。魚もまだ寝てました(笑)。

チャペルとかにもこだわりがなくて、ちょうどゼクシィを見ていたら載っていたんです。ふたりとも海が好きだったので「水族館とかあるよ!」って盛り上がって。

普段は棚にしまってますね。暇でひとりで飲んでいるとき、「若かったな〜」とか思いながらたまに見返しています(笑)。でも本当に、水族館とかキレイな場所で撮れてよかったなと思ってます。絵的にすごくキレイですよね。

写真集になっている方が保管もしやすいし、劣化もしないから、アルバムにしていただいて良かったです。一生に一度だと思うので。

いつか子どもにもアルバムを持たせてあげたい

子どもが生まれてから、子どものアルバムも作るようになりました。毎月写真を選んでプリントを頼んでいるんですけど、量が多すぎて、すでに結構な厚みに……。

同じショットを何枚も撮るから、そこから1枚がなかなか選べないんですよね。昔だったら1枚撮るのももったいないから慎重になっていたけど。

結婚してからですが、実家から子どものときのアルバムを持って行ってと言われて。渡されたときやっぱり嬉しかったんです。いつか子どもにも持たせたとき、いっぱい写真があったら楽しいかなと思って毎月作っているんですけど、いつまでやれば良いんだろうって思ってます(笑)。

夫はちゃんとパソコンに保存しているみたいで、たまに眺めていますよ。うちの子も、自分の写真を見るのが好きなので、ぐずった時は夫と子どもが一緒になって写真を見返してますね。

ひと目惚れしたCELINEのバッグ

最近ぜんぜん働いていないのに(笑)、なけなしのお金で買ったCELINEのバッグです。

今年買ったバッグなんですけど、ずっとこれぐらいのサイズ感の小バッグが欲しいなと思っていて。パッととかけられて、長財布も携帯も入るサイズで、小さいものだけだったらこれだけでコト足りるのがいいですよね。

本当にひと目惚れでした。一緒にいた夫は、「自分で買えるなら買えば?」という反応でしたね(笑)。

私、基本的にスニーカーが多いので、ハイブランドのバッグでも“スニーカーとも合うもの”を選んでいます。

このバッグは、キャンパス地が入っていてカジュアルライクだから、スニーカーとの相性も良くて。でも周りが革だから、高級感もあるじゃないですか。こういうバッグを1つ持っていれば、どんなところにでも行けるかなと。流行り廃りのないデザインなのも、気に入っています。

まだ子どもと出かけるときには荷物が多いし汚れちゃうから、ひとりのときしか持って行けないけど、それこそ10年後にはこのバッグひとつで、出かけられているのかな。

子どもが生まれても自分らしさはそのまま

今日の服装も私物です。普段から黒や無地の洋服ばっかりなので、CELINEのバッグのように小物やスニーカーで明るい色を出して、遊び心をプラスしています。

気に入っている服はずーっと、破けるまで着ていますね。むしろ破けても縫って着ているほど。でも、なかなかずっと着ていたいと思える服に出会えることって少ないですよね。だから出会ったときは、6年~10年ぐらいは着てるかも。

妊娠中も授乳中も、洋服は好きなものを着ていました。がっつり妊婦服などには寄せずに、普段からよく行くお店で買ったりして。今って結構、ゆったりした可愛い服もいっぱいあるからいいですよね。

あとは、やっぱりスニーカーが多いです。子どもと出かけるのに、すぐに履けて、むしろ本当は紐のないスリッポンでもいいぐらい。目を離すとすぐにどっか行っちゃうから(笑)。

ちなみに、ウェディングドレスのときもスニーカーでした。スタイリストさんにオススメのリース屋さんを聞いて、アポをとって借りに行ったんですけど、そこにあったんです。コンバースの結婚式ドレスバージョンのリメイクしてあるものが!

見た瞬間に、「スニーカーがいい!」って思ったけど、本当に楽で可愛かったので正解でした。

もともとスニーカーは結構好きで、今日のようなマキシスカートのように大人っぽく、女性らしい格好にはスニーカーや小物でハズして、カジュアルにしたいと思っています。

私って、カジュアル代表みたいな感じじゃないですか(笑)。だからか、インスタにも「ママになったけどカジュアル服を着ていいのか悩んでいます」とか「カジュアル着たいけど、どう着たらいいのかわからない」というDMやコメントが多かったんです。

そういう方に向けて、“大人のカジュアル”を提案できたらいいなと思って。本を出すことにしました。スニーカーを選ぶときのポイントや、小物とのバランスについても書いています。

モデル 田中美保さんの10年後

10年後というと、子どもは小学校高学年ですね。

小学校に上がったら上がったで大変だと思うんですけど、それまでの1〜2歳って本当に大変ですよね。落ち着いてきたら、もう少しちゃんと仕事がいっぱいできたら良いなと思っています。今はやっぱり夫の予定も優先で、試合の前日は仕事を入れない、とか決めているので。

10年後はもう少し子どもの手も離れて、仕事もできて、もうちょっと楽になっていたら良いな。

子どもは割と腕力と脚力が強いので、サッカーに限らず、体を動かすことができて自分が好きなものを見つけられるように、いろんなことをやらせたいと思っています。

習字もいいですよね。私も夫も字が汚いので、字がキレイってだけでちょっと得する気がします(笑)。なおさら、携帯とかでしかやり取りしない世の中なので、ふとしたときに字を書いたとき、字がキレイな人って素敵じゃないですか。

住む場所は、自分的には都内での方が仕事もしやすいので、東京に住んでいたいなと思っています。でもこればっかりは、夫のセカンドキャリア含め、どんな感じになるのかが全く読めないので、夫次第です(笑)。

田中美保さんのスタイルブック『MIHO TANAKA CASUAL-LIKE STYLE』が12月2日に発売!

「一生カジュアル服が好き」という田中美保さんが、なにげないカジュアル服を、大人っぽくセンスよく着こなす方法を伝授。メイクやスキンケアについても語った貴重な1冊です。

コンサバ雑誌が多くなって、カジュアルライクな雑誌が少ない今、そんな中でも、「幾つになってもカジュアル着たいけどいいのかな?」と悩んでいる人に向けて、背中を押せるような本になっています!(田中さん)

MIHO TANAKA CASUAL-LIKE STYLE-田中美保 大人カジュアルのMYルール

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Photographed by KOBA

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