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アーバンライフで見落としがちな自然。自転車一台あれば、見つかっちゃうかもね!|みんなの自転車
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アーバンライフで見落としがちな自然。自転車一台あれば、見つかっちゃうかもね!|みんなの自転車

2021-01-17 12:30
    雄大な自然が暮らしのすぐそばにある、アメリカのオレゴン州。そこで暮らした経験が、ヒロさんの自転車との付き合い方のベースに、どうやらあるようです。

    それは、ところ変わって、ここ東京でも。どんなにせわしない都会のなかにも、じつは、ちいさな自然に触れられる。そんな、あたりまえのようで見落としがちなことを、自転車が、そっと教えてくれます。

    名前(職業):ヒロさん(不動産業)
    年齢:27歳
    愛車:FUJI「TRACK ARCV」
    価格:8.5万円
    自転車歴:6ヶ月
    月間走行距離:およそ600km

    3階に住んでたってヘイキ。軽いんだもん〜

    半年前にひとり暮らしをはじめたことをきっかけに手に入れた自転車は、FUJIの「TRACK ARCV」。ストリート仕様のトラックバイクであり、ブランドらしさが表れた精悍かつクリーンなカラーリングは、都会に映えるったらない!

    シングルスピードですが、2020年発売の最新モデルからは、フリーギアが標準装備されるようになったとか。

    「もともとは、『FEATHER』というモデルを狙っていたんです。でも、買おうと思って店舗に行ったときには、あいにく欲しいサイズ・カラーのものが売り切れてしまっていた。関西の店舗から取り寄せることもできたのですが、送料のことを考えると、機能的にもワンランク上の『TRACK ARCV』を買ったほうがいいかなと思って」

    「『FEATHER』と比べると、ハンドルをはじめ各パーツが取り替えやすい仕様になっているみたいです。今後カスタムしていきたいとも考えているので、結果的に、こちらを選んでよかったかもしれません!」

    じっさいに使っていくなかで気づいた、とりわけのお気に入りポイントは、その軽さ。

    「いまはアパートの3階に住んでいるのですが、部屋まで担いで上がるのにもまったく苦労しません」

    じつは、強度が必要な箇所、力を逃す箇所などに応じてパイプの厚みが細かく変えられているのも、この自転車の大きな特徴。軽くてタフなのは、緻密な設計のなせるワザってわけ! しかも、それがしかるべく、デザインにも生きている。

    超スピードで駆けるには、安全第一!

    暮らしているのは西東京ですが、勤務先は東東京。毎日通勤するにはちょっとした距離がありますが、なんのその。40分程度でびゅんっと駆け抜けてしまうとか。でも、それだけに。

    「けっこうスピードを出して走るだけに、安全面には、しっかり気をつけています」

    前後に取り付けたライトも、その一環。自転車を買うと同時に購入したKnogのライトは、ふたつで7000円ほどだったとか。スマートなフォルムで、「TRACK ARCV」にもともと搭載されていたのかと思うほど、自然と馴染んでる! 

    いっぽう、自転車に乗るときの服装にも、安全に対する配慮がちらりと伺えます。

    「うっかり裾を巻き込んでしまわないように、基本的にはストレッチの効いたスキニーパンツを穿くようにしています。また、安全面とは別ですが、寒くても汗をかくので、インナーはザラっとした生地の半袖が鉄板。天気がよくて体があたたまってくると、上着を脱いで半袖で走っちゃいます!」

    オレゴン・ライフにならう、自転車のあるゆたかな暮らし

    そもそものはなし。以前、留学でアメリカのオレゴン州にわたり、そこでしばらく暮らしていたというヒロさん。現地には、自転車を持っていないひとのほうが珍しいくらいの自転車文化が広がっていたのだとか。

    それもそのはず、山や湖といった雄大な自然がほどちかく、自転車に乗って出かけるには、とにもかくにもうってつけの環境なのです。

    いっぽうの東京はというと、くらべるまでもありません。もちろん山や海はありますが、えいやと、わざわざ、ちょっと遠方に足を伸ばさないといけない。日常の範囲では、自転車はどうしても“交通手段”としてとどまりがちです。

    「それでも」、とヒロさんは言います。

    「自転車に乗ることが、都会のなかにある隠れた自然を見つけるきっかけになってくれることがあるんです。僕にとってのいちばん身近な“自然”は、笹塚と幡ヶ谷のあいだにある中野通り。きれいな並木道になっていて、散歩に最適なんですよ」

    オンの日は猛スピードで、オフの時間はゆるやかに。自転車ひとつで、東京の左も右も、表も裏も。

    あたりまえの毎日も、見落としがちな風景も……。暮らしがしかるべく、ゆたかになっていきそうです。

    Photographed by Masahiro Kosaka

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